移行・移管マネージャを使用する方法以外に、ソースサーバでデータをバックアップし、作成されたアーカイブファイルを宛先サーバに移管して、そこでデータを復元することもできます。バックアップと復元は、Plesk のユーザインターフェースで実行することも、コマンドラインユーティリティ pleskbackup
および pleskrestore
で実行することもできます。このユーティリティは、Linux システムの場合は /usr/local/psa/bin/
ディレクトリ、Windows システムの場合は %plesk_cli%
にあります。
重要: Plesk のバックアップおよび復元ユーティリティと、その関連機能は、標準インストールに含まれないオプションの Plesk コンポーネントをインストールするとはじめて使用可能になります。これらのコンポーネントをインストールするには、ウェブベースのインストールおよびアップデートウィザードを使用します。サーバ管理パネルで、[ツールと設定]>[アップデートおよびアップグレード]>[コンポーネントを追加]に進み、[Server backup solutions]グループで[Plesk Backup Manager]を選択します。
Plesk ユーザインターフェースを使用してソースサーバのデータをバックアップするには:
該当する Plesk バージョンの管理者ガイドの指示に従ってください。
コマンドラインユーティリティを使用してソースサーバのデータをすべてバックアップするには:
/usr/local/psa/bin/pleskbackup server <
バックアップファイル名>
"%plesk_cli%\pleskbackup.exe" --server
."%plesk_cli%\pleskbackup.exe" --all <
バックアップファイル名>
FTP サーバにバックアップファイルを保存したい場合は、<
バックアップファイル名>
の代わりに ftp://[<
ログイン名>[:<パスワード>]@]<サーバ>/<ファイルパス>
のような URL を指定します。
バックアップのセキュリティを向上したい場合は、-backup-password <あなたのパスワード> オプションを追加してバックアップを暗号化します。パスワードで保護されたバックアップについて詳しくは、管理者ガイドの「バックアップと復元」セクションを参照してください。
コマンドラインツールによる選択的なバックアップを実行したい場合、Linux 版または Windows 版の『上級管理者ガイド』の指示に従ってください。
移行したいデータをバックアップした後で、バックアップファイルをサーバにアップロードし、含まれているデータを復元します。
バックアップファイルを宛先サーバにアップロードし、GUI でデータを復元するには:
pleskrestore コマンドラインユーティリティを使用して、宛先サーバですべてのデータを復元するには:
/usr/local/psa/bin/pleskrestore --create-map <
バックアップファイルへのパス> -map <マッピングファイルへのパス>
"%plesk_cli%\pleskrestore.exe" --create-map <
バックアップファイルへのパス> -map <マッピングファイルへのパス>
[ip-map]
で始まる次のセクションを探します。次の例のようなエントリが含まれているはずです。[ip-map]
# Unchanged IP addresses:
# Please review default IP addresses mapping below:
10.52.30.170 shared -> 10.52.30.170 shared # ip address does not exist 10.52.30.170
10.52.120.243 exclusive -> 10.52.120.243 exclusive # ip address does not exist 10.52.120.243
->
文字の右側に表示されている現在の IP アドレスを、宛先サーバで使用する IP アドレスに置き換えて、新しいアドレスの割当スキームが「shared
」および「exclusive
」で正しく指定されていることを確認してください。「Shared
」は共用 IP アドレス、「exclusive
」は専用 IP アドレスを示します。/usr/local/psa/bin/pleskrestore --restore <
バックアップファイルへのパス> -level server -map <マッピングファイルへのパス>
"%plesk_cli%\pleskrestore.exe" <
バックアップファイルへのパス> -level server -map <マッピングファイルへのパス>
バックアップがパスワードで保護されている場合、-backup-password
オプションを使用して、暗号化に使用したパスワードを指定します。
復元が「Unable to resolve all conflicts
」というエラーメッセージで失敗した場合、「移行および移管での問題のトラブルシューティング」セクションを参照してください。
注: コマンドラインツールによる選択的な復元を実行したい場合、Linux 版または Windows 版の『上級管理者ガイド』の指示に従ってください。
データの復元後、移管された各ウェブサイトは、特定のホスティングプランとリンクされていない個別のホスティングサービス契約と紐付けられます。今後のメンテナンスをシンプル化するために、すべての新規契約のプロパティを確認して、ホスティングプランと紐付けることができます。