IIS アプリケーションプール

IIS アプリケーションプールは、サーバでホスティングされているウェブサイトとウェブアプリケーションにサービスを提供します。専用の IIS アプリケーションプールを使用することで、顧客はウェブサイトに一定レベルの独立性を持たせることができます。それぞれの専用 アプリケーションプールは独立して動作するため、あるユーザ専用のあるアプリケーションプールでエラーが発生しても、他のユーザ専用の他のアプリケーションプールで機能しているアプリケーションには影響を及ぼしません。

Plesk では、デフォルトですべてのユーザに共用アプリケーションプールが提供されますが、専用アプリケーションプールのオプションがホスティングパッケージで提供されていれば、ユーザは専用アプリケーションプールを使用できます。

IIS アプリケーションプールは次の 2 種類のモードで機能します。

• 共用プール：すべてのユーザとウェブサイトに対して 1 つのプールが使用されます。
• 専用プール：それぞれの顧客に個別のプールがデフォルトで提供されます。また、顧客のプール内でパッケージ単位のプールを割り当てて、他の顧客のウェブサイトから特定のパッケージでホスティングされている実行中のウェブサイトを隔離することができます。

IIS アプリケーションプールの動作モードを変更するには：

1. ［ツールと設定］>［IIS アプリケーションプール］の順に選択します。
2. ［グローバル設定］タブを選択します。
3. 必要なモードを選択し［OK］をクリックします。

IIS アプリケーションプールの追加設定を構成するには：

1. ［ツールと設定］>［IIS アプリケーションプール］の順に選択します。
2. IIS アプリケーションプールに対するサービス要求が許可されるワーカープロセスの最大数、およびワーカープロセスがシャットダウンするまでアイドルのまま保持される時間（分）を指定します。
3. IIS アプリケーションプールに使用できる CPU リソースの量を制限するには、［無制限］チェックボックスをオフにして［最大 CPU 使用率（%）］フィールドに数値（パーセント）を指定し、設定された最大 CPU 使用率をワーカープロセスが超過したときに IIS で実行されるアクションを選択して、アプリケーションプールでの CPU 使用率を監視するためのリセット周期を指定します。前回のリセットから一定期間（分単位）が経過すると、IIS はロギングおよびリミット間隔用の CPU タイマーをリセットします。
4. 定期的に IIS アプリケーションプールを再利用するために、またアプリケーションのクラッシュ、ハング、またはメモリリークにつながる不安定な状態を回避するために、時間またはリソースの消費に基づいて必要な再利用オプションを選択します。
5. ［OK］をクリックします。

サーバアプリケーションプールで動作するすべてのアプリケーションを停止するには：

1. ［ツールと設定］>［IIS アプリケーションプール］の順に選択します。
2. ［停止］をクリックします。

アプリケーションプール内のアプリケーションをすべて起動するには：

1. ［ツールと設定］>［IIS アプリケーションプール］の順に選択します。
2. ［開始］をクリックします。

アプリケーションプールで稼働しているアプリケーションをすべて再起動するには：

1. ［ツールと設定］>［IIS アプリケーションプール］の順に選択します。
2. ［リサイクル］をクリックします。この機能は、アプリケーションにメモリリークがある場合や、長時間動作すると不安定になる場合などに便利です。