バックアップおよび復元

Plesk のデータバックアップ機能と復元機能を使用して、以下の操作を実行できます。

  • サーバ全体のバックアップ。
  • 個別ユーザアカウントのバックアップ(ウェブサイトを含む)。
  • 個別契約(ウェブスペース)をバックアップする
  • バックアップをスケジュールする。
  • バックアップアーカイブからデータを復元する。

以下の表は、様々なレベルのバックアップに含まれるオブジェクトの概要を示しています。

サーバレベル

構成のみ

  • Plesk ライセンスキー
  • システムサービス、アカウント、サイト、データベース、メールボックス、メーリングリストの設定および構成
  • SSL 証明書
  • DNS 情報

構成およびコンテンツ

上のすべてと、以下のオブジェクト:

  • ウェブサイトのコンテンツ
  • メールのコンテンツ
  • メーリングリストのコンテンツ
  • データベースのコンテンツ
  • ログおよび統計
  • カスタムエラーページ

ユーザアカウントレベル

構成のみ

  • アカウント、サイト、データベース、メールボックス、メーリングリストの設定および構成
  • SSL 証明書
  • DNS 情報

構成およびコンテンツ

上のすべてと、以下のオブジェクト:

  • ウェブサイトのコンテンツ
  • メールのコンテンツ
  • メーリングリストのコンテンツ
  • データベースのコンテンツ
  • ログおよび統計
  • カスタムエラーページ

契約レベル

構成のみ

  • 契約、サイト、データベース、メールボックス、メーリングリストの設定および構成
  • SSL 証明書
  • DNS 情報

構成およびコンテンツ

上のすべてと、以下のオブジェクト:

  • ウェブサイトのコンテンツ
  • メールのコンテンツ
  • メーリングリストのコンテンツ
  • データベースのコンテンツ
  • ログおよび統計
  • カスタムエラーページ
バックアップを保存する

バックアップは、次の 2 つの場所に格納できます。

  • 内部 Plesk ストレージ - Plesk サーバ上にあるバックアップストレージ。
  • 外部 FTP ストレージ - ウェブ上またはプロバイダのローカルネットワーク内にある外部サーバ上のバックアップストレージ。この場合、該当するサーバのホスト名と FTP ユーザのクレデンシャルを Plesk に指定する必要があります。
フルバックアップと増分バックアップ

Plesk は 2 種類のバックアップをサポートします。

  • フル:。バックアップを作成するたびに、データの最終更新日時を問わずすべてのデータがバックアップに含まれます。
  • 増分:増分バックアップには、前回バックアップを作成した日時以降に変更されたデータのみが含まれます。

    増分バックアップを使用すると、バックアップの処理時間が飛躍的に短縮され、バックアップファイルが占有するディスク容量を抑えることができます。

    注:Plesk では、増分バックアップにウェブ、メール、データベースホスティングに関連するデータが含まれますが、実際に増分バックアップされるのはウェブホスティングデータのみです。つまり、ウェブに関連するデータのみが増分バックアップで考慮され、メールとデータベースに関連するデータはすべてが含まれます。

    増分バックアップには、契約で作成されたファイル全体が含まれます。その一部ではありません。Plesk は、データが変更されたかどうかを、ファイル全体をベースに判断します。このために、Plesk はバックアップ作成時に各バックアップに対して作成される索引ファイルを使用します。索引ファイルには、契約に存在したすべてのファイル、それらに関する情報(サイズ、変更日、パーミッション、所有者など)がリストされています。フルバックアップではすべてのファイルがリストされますが、増分バックアップでは変更された数ファイルのみがリストされます。リストされたファイルが、バックアップに含まれているファイルです。

    Plesk があるファイルをバックアップに含めるかどうかを判断する方法:

    • そのファイルが以前のバックアップ(フルおよび増分)の索引に含まれていない
    • そのファイルのサイズや変更時間が、前のバックアップの索引に記載されている情報と異なる
    • ファイルのパーミッションまたは所有者が異なる
顧客が作成するバックアップ

バックアップおよび復元機能の使用権限が付与されている顧客は、顧客パネルから独自のアカウント設定およびウェブサイトをバックアップし、復元することができます。顧客、リセラー、リセラーの顧客の顧客パネルに、バックアップリポジトリへのショートカットが追加されます([ウェブサイトとドメイン]>[バックアップマネージャ])。

Plesk ユーザは、バックアップタスクのリスト([ツールと設定]>[バックアップマネージャ])で、バックアップを作成したユーザの役割(管理者、顧客、またはリセラー)を確認することができます。これにより、顧客は自ら作成したバックアップを契約のテクニカルバックアップから見分けることができます。テクニカルバックアップは、管理者またはリセラーがより大規模なバックアップの一環として顧客の契約をバックアップすると発生します。例えば、Plesk 管理者がサーバレベルのバックアップを作成すると、顧客の契約もすべてバックアップされ、管理者が作成した契約バックアップとして顧客に表示されます。

Backup_Manager

特定のバックアップが失敗すると、バックアップタスクの専用フィールドにエラーの詳細が表示されます。

パスワード保護されたバックアップを作成する

Plesk 11.0 以降では、パスワード保護によって、バックアップ内の機密データを保護できるようになりました。この保護のおかげで、外部バックアップストレージでセキュリティ侵害が発生しても、攻撃者がバックアップデータにアクセスすることはできません。


バックアップのパスワードは、以下の方法で指定できます。

  • 個人 FTP ストレージ設定([ウェブサイトとドメイン]>[バックアップマネージャ]>[FTP ストレージ設定])。
  • Plesk 内部ストレージから外部の場所へのバックアップファイルのダウンロード時に指定する。

こうしたバックアップを Plesk に再びアップロードし、復元を試みると、保護に使用したパスワードの入力が求められます。

この章の内容:

グローバルバックアップ設定

FTP ストレージを使用する

サーバ全体をバックアップする

個別アカウントとサイトをバックアップする

バックアップをスケジューリングする

バックアップアーカイブからデータを復元する

サーバからバックアップファイルをダウンロードする

バックアップファイルをサーバにアップロードする

サーバからバックアップファイルを削除する

バックアップログ