ホスティングプランと契約

ホスティングプランとは、顧客に提供するホスティングリソースとサービスのセットです。例えば、ホスティングプランのプロパティに、プラン契約で提供されるサーバリソース(ディスクスペース、トラフィック、メールボックス数など)を定義します。プランリソースがどのように契約に割り当てられるのかについて詳しくは、「プランと契約の関係」セクションを参照してください。

ここでは、ホスティングプランを作成して顧客へのサービス提供を開始する方法について説明します。

契約で提供するリソース量とサービスは、契約にアドオンプランを適用して増やすことができます。アドオンプランの作成方法については、「Plesk でアドオンプランをセットアップする」のセクションを参照してください。

   

このセクションの内容:

プランと契約の関係

ホスティングプランをセットアップする

アドオンプランをセットアップする

プランの契約を顧客に作成する

顧客を管理する

契約を管理する

専門知識を持たない顧客にサービスを提供する

 

プランと契約の関係

通常、契約はサービスプランと紐付けられており、この関係が契約のリストに反映されています。各契約名の最後にサービスプラン名が括弧付きで表記されることで確認できます。契約で提供するリソース量とサービスは、契約にアドオンプランを適用して増やすことができます。1 つの契約を複数のアドオンに紐付けることができますが、それぞれのアドオンは契約に一度だけ追加できます。

また、契約をサービスプランに紐付けないことも可能であり、この場合、契約とアドオンプランを紐付けることはできません。アドオンは「メイン」サービスプランにのみ追加されます。このような契約はカスタム契約と呼ばれ、契約のリストでは名前に「(Custom)」と付いています。カスタム契約は、ビジネスモデルで一般的なサービスとは異なる条件でサービスを提供する場合に便利です。

契約とプランの紐付けは、以下の手順でいつでも変更できます。

  • 契約を他のサービスプランに紐付ける。
  • アドオンプランを追加または削除する。
  • 契約とサービスプラン/アドオンとの紐付けを解除する。
契約の状態

特定のプランに紐付けられている契約は、プランと同期されます。プランに変更を加えると、このプランに紐付けられているすべての契約に対し、変更が自動的に適用されます。これは、あらゆる種類のプラン(サービスプラン、そのアドオン、リセラープラン)に該当します。

Plesk の契約は、以下のような状態であれば、デフォルトの契約状態(アクティブでサービスプランと同期されている)から逸脱していてもかまいません。

  • ロック済みの状態は、同期がロックされていることを意味し、契約は関連プランの同期化から除外されます。

    関連サービスプランのパラメータを変更せずに契約のパラメータを変更すると、契約はロックされます。ロックによってカスタマイズ内容が保護され、将来的にプランを変更しても上書きされず、すべての契約は同期されます。

  • 非同期」状態は、関連するプランで提供される一部のサービスやリソースを、実際にはこの契約で提供できないことを意味します。
  • 一時停止済み」状態は、契約とサービスプランの同期とは関係ありませんが、ウェブサイトの動作に影響します。Plesk の契約は、有効期限が過ぎると自動的に一時停止されます。さらに、契約を手動で一時停止することもできます。詳しくは、「契約を管理する」を参照してください。

注: プランにおいて、特定のリソースやサービスを変更する権限が契約者に付与されている場合、これらのリソース/サービスの割り当ては同期中に無視されます。例えば、プランに PHP 設定の管理権限が含まれており、ある顧客が一部の PHP 設定を変更した場合、この契約の PHP 設定の値はプランに設定された値と変わりますが、契約とプランとの同期状態は維持されます。

非同期の契約

Plesk では、サービスプランで提供されるサービスやリソースがシステム上で実際に使用可能かどうかはチェックされません。例えば、サーバに Miva がインストールされていなくても、プランの作成時に Miva の提供を選択でき、エラーや警告メッセージは表示されません。

プランに定義されているリソースやサービスを Plesk でプロビジョニングできない場合、契約は自動的に「非同期」とマーキングされます。これは以下の場合に発生することがあります。

  • 契約が作成されたとき。
  • 関連するプランのプロパティが変更されたとき。
  • アドオンプランを契約に追加した、または契約から削除したとき。

契約のリソースまたはサービスのうち、プランと同期されていないものを確認するには:

  1. [契約]に移動して、同期されていない契約名をクリックします。
  2. [同期]をクリックします。

    契約と関連プランの同期が再試行され、同期に失敗すると、競合しているプロパティが表示されます。

    競合レポートは忘れずに書き留めてください。影響を受けるプロパティと、そのプランの値使用可能な値をメモしておきます。

    このページで[OK]をクリックすると使用可能な値で契約が設定され、[キャンセル]をクリックすると何も変更されません。

特定さえできれば、問題を解決できます。以下の 2 つの方法があります。

  1. プランを、システムの実際の状態に合わせて調整する。
  2. システムを、プランで提供するリソースとサービスを提供できるように調整する。

使用可能な値に合わせてプランのプロパティを変更するには:

  1. [サービスプラン]> <プラン名> に移動します。
  2. 問題のあるプロパティの値を変更して、使用可能な値にします(上記参照)。
  3. [更新して同期]をクリックします。

    契約が自動的に同期されます。

システムを調整して契約を再同期するには:

  1. 競合レポートに記載されていたことをすべて実行して(不足コンポーネントのインストール、ハードディスクの追加など)、システムを調整します。
  2. [契約]に移動して、同期されていない契約名をクリックします。
  3. [同期]をクリックします。

契約と関連プランの同期が再試行されます。