アンチスパムツール

Plesk の以下のツールを使用して、ユーザをスパムから保護することができます。

  • SpamAssassin スパムフィルタ: スパムを識別するためのローカルまたはネットワークテストを広範囲で行う強力なスパムフィルタです。

    スパムフィルタを構成することで、メールサーバに届いた疑わしいメッセージを削除したり、そのようなメッセージの件名を変更し「X-Spam-Flag:YES」および「X-Spam-Status: Yes」ヘッダを追加することができます。件名の変更は、自分のコンピュータにインストールされているフィルタプログラムでメールをフィルタしたいユーザにとって便利です。

    SpamAssassin についての詳細は、http://spamassassin.apache.org を参照してください。

    SpamAssassin フィルタを構成してオンにするには、「SpamAssassin スパムフィルタをセットアップする」セクションに進んでください。

  • DomainKeys。DomainKeys は送信者の認証に基づくスパム防御システムです。受信側システムでは、DomainKeys が提供する仕組みによって、特定のドメインから送信されたことになっているメールが確かにそのドメインからのメール送信認証を受けている個人またはシステムから送信されたものであるかどうかが検証されます。送信者を検証して照合できなかった場合、そのメールメッセージは受信側システムで削除されます。サーバで DomainKeys システムを構成するには、「DomainKeys による防御」セクションを参照してください。
  • DNS ブラックホールリスト: このスパム防御システムは、メールサーバからデータベースへのに DNS 照会をベースにしており、スパムの既知のソースや文書化されたソースが含まれ、多数の動的 IP アドレスがリストされています。このデータベースに該当があると、メールサーバが「550」エラーを返すか、要求された接続を拒否します。

    DNSBL データベースと連携するようにメールサーバを構成するには、「DNS ブラックホールリスト」セクションに進んでください。

  • 送信元ポリシーフレームワーク(Linux ホスティングのみで有効)。このスパム防御システムは DNS 照会ベースでもあります。SPF は、なりすましメールアドレスからのスパムの送信数を減らすことを目的としています。SPF により、インターネットドメイン所有者はドメインのユーザにメールを送信することを認証されているマシンのアドレスを指定することができます。すると、SPF を実装している受信側は、そのドメインから送信されているとしながらドメインが認証するロケーションからの送信に失敗しているメールを疑わしいものとして処理することができます。

    SPF について詳細は http://www.openspf.org/howworks.html を参照してください。

    SPF に基づくフィルタリングを有効化するには、「Sender Policy Framework システム(Linux)」セクションに進んでください。

  • サーバ全体のブラックリストとホワイトリスト。ブラックリストとホワイトリストは標準のメールサーバ機能です。ブラックリストとホワイトリストを使用して、特定のサーバからのメールをブロックまたは受信することができます。メールサーバは、メールサーバへの接続を試みているサーバのドメイン名と IP アドレスを取得します。ドメイン名がブラックリストのエントリと一致した場合、メールサーバは接続を拒否します。したがって、スパムの可能性があるメッセージを受信することはありません。一方、IP アドレスがホワイトリストのエントリと一致した場合、メールサーバは送信者認証、グレイリスト、DNSBL などのスパム防御システムを使用せず、この送信者からのメッセージを受信します。
    サーバ全体に対してブラックリストとホワイトリストを設定するには、「サーバ全体に対するブラックリストとホワイトリスト」セクションに進んでください。
  • グレイリスト(Linux ホスティングに限り使用可能)。グレイリストとは、以下のように動作するスパム防御システムです。サーバに送信された各メールメッセージについて、送信者および受信者のメールアドレスがデータベースに記録されます。あるメッセージをサーバが初めて受信し、送信者と受信者のアドレスがデータベースに登録されていない場合、サーバは一時的にそのメッセージを SMTP エラーコードで拒否します。メールが正当なものであり、送信サーバが適切に設定されていれば、メールが再送信されるので、メールサーバはメッセージを受諾します。スパマーが送信したメッセージの場合、メールの再送信が行われません。一般にスパマーは、何千もの受信者にメールを一括送信するだけであり、再送信はしません。

    また、グレイリスト保護システムでは、サーバ全体およびユーザ単位のメール送信者ブラックリストとホワイトリストが考慮されます。ホワイトリストに登録された送信者からのメールはグレイリストによるチェックなしで受諾されますが、ブラックリストに登録された送信者からのメールは常に拒否されます。

    グレイリストに対応するコンポーネントがサーバにインストールされている場合、グレイリストは常にすべてのドメインに対して自動的に有効になります。すべてのドメインに対し、グレイリストによる保護を一括でオフにすることや([ツールと設定]>[スパムフィルタ])、契約に対して個別にオフにすることができます(顧客パネル>[メール]セクション >[設定の変更])。

このセクションの内容:

SpamAssassin スパムフィルタ

DomainKeys による防御

DNS ブラックホールリスト

サーバ全体に対するブラックリストとホワイトリスト

SPF(Sender Policy Framework)システム(Linux)

グレイリスト(Linux)