パワーユーザビューをカスタマイズする

パワーユーザビューには、カスタムビュー[ツールと設定]>[インターフェース管理])というサブタイプがあり、主に次の 2 つの使用目的があります。

  • マネージドホスティングを使用する管理者のユーザエクスペリエンスを簡素化する。

    管理者によっては、基本的な管理作業(システムサービスのモニタリング、ユーザアカウントの管理など)のみを実行し、サーバやサービスの構成といったより複雑な作業はサービスプロバイダのサポートサービスに任せている場合もあります。このようなユーザグループは、不要なツールは非表示にして、必要なツールのみを使用したいと考えます。

  • Plesk の安全性と快適性を高める。

    管理者は、一部のパーミッションを無効化し、日常業務に不要なツールを非表示にして、システムのチューニング(サーババックアップの有効化など)が必要なときにだけ全機能が揃ったパワーユーザビューに戻すことができます。

[ツールと設定]>[カスタムビュー設定]ページ([管理ツール]セクション)で、このビューで管理者に対して提供されるツールを選ぶことができます。Plesk へのアクセスを提供するサービスプロバイダによってカスタムビューがロックされている場合には、ビューを設定できません。

カスタムビューをロックし、カスタムビュー設定を非表示にするには

カスタムビューのロックとは、管理者が利用できる Plesk 機能に制限を加え、機能リストを変更できないようにすることです。つまり、カスタムビューをロックすると、GUI(または XML API)で他のビューに切り替えたり、カスタムビューの設定を変更することはできなくなります。一般にサービスプロバイダは、管理者に一部のツールを利用させないようにすることで、Plesk 管理を次の 2 つに分けることができます。

  • 日常業務:ウェブホスティングを購入した Plesk 管理者が実行する作業です。
  • 複雑な構成と保守:サポートチームが実行するオペレーションです。例えば、ネットワーク、DNS、ウェブサーバなどの構成が含まれます。

Plesk 管理者が何らかの機能を必要としているにも関わらず、その機能を利用できない場合は、サポートチームがカスタムビューをロック解除し、ビュー設定を変更してから、ビューを再びロックします。

カスタムビューをロックするには、コマンドラインで poweruser ユーティリティを呼び出す必要があります。

poweruser --on -simple true -lock true

ロックを解除するには、poweruser --on -lock false を呼び出します。

カスタムビューとウェブスペース

カスタムビューには、このビューで作成したすべてのウェブスペースに対し、パーミッション、ホスティングパラメータ、PHP 設定などのウェブスペースパラメータを簡単に調整できるという特長があります。これが可能なのは、このビューで作成された各ウェブスペースが、プランリストには表示されない人工的なカスタムサービスプランから派生するためです。このプランの設定は、[ツールと設定]>[カスタムビュー設定]の順に選択します。設定を変更すると、変更内容は(可能な場合)、このカスタムプランの下のすべてのウェブスペースに自動的に適用されます。

その他の特長として、カスタムプランには特別なパーミッション「ウェブスペースの作成、削除および切り替え」があります。このパーミッションを GUI でクリアすると、カスタムビューでウェブスペースを作成することができなくなります。

コマンドラインでカスタムビュー設定を調整する必要がある場合、admin ユーティリティを使用してください。このユーティリティについて詳しくは、『Plesk 12.5 for Linux(Windows)版コマンドラインリファレンス』を参照してください。