ファイルサーバを構成する

このセクションでは、以下のオペレーションを実行する方法を説明します。

  • ファイルサーバを構成する
  • 共有リソースの現在の使用状況を表示する
  • サーバ統計を更新する
  • ファイルサーバを無効化する

ファイルサーバの現在のステータスを表示するには:

  1. [拡張]>[ファイルサーバ]>[ステータス]を選択します。
  2. [現在の統計]セクションに、ファイルサーバが起動または停止しているかどうかが表示されます。共有ディレクトリに対する現在の接続状況に関する統計が、表の以下の列に表示されます。
    • シェア:共有リソースの名前。
    • ホスト:共有ディレクトリに現在接続しているリモートホストの名前。
    • ユーザ:現在共有ディレクトリに接続しているユーザの名前。

ファイルサーバを構成するには:

  1. [拡張]>[ファイルサーバ]>[ステータス]>[プリファレンス]を選択します。
  2. Microsoft ネットワーク上のサーバのワークグループを変更するには、[ワークグループ]フィールドをクリックしてワークグループ名を入力します。必要に応じて、ファイルサーバの説明(任意)を示す[説明]フィールドを編集します。
  3. また、Samba サーバの以下のセキュリティパラメータを構成することもできます。
    • 認証モード:セキュリティモードを以下から 1 つ選択します。
      • シェア - このセキュリティモードでは、ユーザが各共有に対して自身を認証します。ユーザは、各ツリー接続(シェアマウント)とともにパスワードを送信します。パスワードは、ユーザとは無関係に各シェアに関連付けられています。
      • ユーザ - このセキュリティモードは、ユーザ名とパスワードによる認証を行います。サーバは、ユーザ名とパスワードの組み合わせを承認または拒否することができます。この段階で、サーバはクライアントがどのシェアへの接続を試みるのかを認識できません。そのため、承認/拒否の決定は、ユーザ名とパスワード、およびクライアントマシンの名前のみに基づいて行われます。
      • サーバ - サーバセキュリティモードでは、Samba サーバはクライアントからユーザ名とパスワードを受信して、パスワードサーバとして指定されたマシンに向けてセッションのセットアップ要求を送信します。パスワードサーバがユーザレベルのセキュリティに設定されており、パスワードを承認すると、Samba はクライアントの接続を承認します。クライアントはすべてのパスワードを暗号化して送信します。このセキュリティモードでは、パスワードサーバを使用する必要があります(下記の「認証サーバ」を参照してください)。
      • ドメイン - ドメインセキュリティモードでは、Samba サーバはドメインセキュリティトラストアカウント(マシンアカウント)を持つので、すべての認証要求がドメインコントローラを通過するようになっています。言い換えれば、ドメインセキュリティは基本的にサーバセキュリティモードと同じ概念であり、異なるのは、Samba サーバが Windows NT ドメインのメンバーになるという点です。つまり、Samba サーバがトラスト関係などに関与することができます。
      • ADS - このモードでは、認証手順は Active Directory ドメイン経由で実行されます。Samba をこのセキュリティモードにすると、Kerberos チケットを承認できます。
    • 認証サーバ:セキュリティモードをサーバ、ドメイン、ADS のいずれかに設定する場合、パスワードサーバ(または認証サーバ)を指定する必要があります。ユーザモードと共有モードでは、パスワードサーバは必要ありません。

      このフィールドに、パスワードサーバとして使用する SMB サーバの NetBIOS 名を入力します。Samba サーバは入力されたパスワードをこの名前に対して照合します。複数の NetBIOS 名を、スペースで区切って入力することができます。Samba はこれにより、サーバが最終的に接続されるまで、リスト内の各サーバに対してセッションのセットアップを順に要求します。つまり、下にリストされているマシンは、上のマシンが使用不可の場合に限って接続されます。

      パスワードサーバの IP アドレスではなく NetBIOS 名を指定する必要があります。また、Samba に、名前を IP アドレスに変換する方法を用意しなければなりません。

      Samba サーバにアクセスする全ユーザに対してローカルアカウントを 1 つ作成し、パスワードフィールドを無効化するためには、このフィールドにアスタリスク(*)を入力します。

    • 暗号パスワード:ユーザの認証に使用するパスワードを暗号化して保存する場合は[はい]を、パスワードの暗号化が不要な場合は[いいえ]を選択します。
    • ゲストアカウント:このメニューでシステムユーザを選択すると、ゲストアカウントでログオンするユーザに対してこのユーザの権限が付与されます。サーバにゲストアカウントがない場合は、[no guest account]オプションを選択します。匿名ユーザにゲストアカウントが必要な場合は、[nobody]オプションの選択をお勧めします。

      Samba セキュリティ設定オプションの詳細については、Samba マニュアルを参照してください。

ファイルサーバへの現在の接続に関するデータを更新するには:

  1. [拡張]>[ファイルサーバ]>[ステータス]を選択します。
  2. [更新]ボタンをクリックします。現在の接続のリストとファイルサーバのステータスが更新されます。

ファイルサーバを無効化するには:

  1. [拡張]>[ファイルサーバ]>[ステータス]を選択します。
  2. [無効化]ボタンをクリックします。