付録 D: Plesk インストーラのオプション

ここでは、CLI による Plesk のインストールに関連する Plesk インストーラのオプションのみについて説明します。

インストール済みの Plesk またはホスト OS のアップグレードに関連するオプションについては、以下のコマンドを実行して確認してください。

plesk-installer --help

     

オプション 説明および引数

--source <パス>|<URL>

ローカルファイルシステムから Plesk パッケージを入手する場合、--source オプションにて、インストールする Plesk ビルドの情報が含まれる .inf3 ファイルを指定します。

ネットワークサーバから Plesk パッケージを入手する場合、--source <URL> オプションにて、Plesk アップデートサーバのミラーがあるディレクトリを指定します。

--target <パス>

デフォルトで、入手したファイルは /<現在のユーザ名>/psa ディレクトリに保存されます。例えば、インストーラを root ユーザとして実行すると、/root/psa ディレクトリが作成され、使用されます。入手したファイルをカスタムディレクトリに保存するには、--target オプションを使用します。
例:

--target /opt/storage/psa
または
--target D:\temp

--proxy-host <ネットワークアドレス>

プロキシサーバまたはファイアウォールを使用する場合は、このオプションを使用してプロキシサーバのドメイン名または IP アドレスを指定します。

例:

--proxy-host proxy.example.com

--proxy-port <ポート番号>

プロキシサーバへの接続に使用されるデフォルトポートは 3128 です。他のポート番号を使用する場合、このオプションを使用して指定します。

例:

--proxy-port 5741

プロキシ認証オプション:
--proxy-user <ユーザ名>
--proxy-password <パスワード>

プロキシサーバで認証が必要な場合、これらのオプションを使用してインストーラをプロキシサーバで認証する必要があります。

例:

--proxy-user smith --proxy-password f1sZ9AnQ4EnO52

--all-versions

リリース階層を問わず、利用可能なすべての Plesk バージョンを表示します。

--tier <リリース階層>

指定したリリース階層で利用可能なすべての Plesk バージョンを表示します。

--show-releases


このオプションを指定して、インストーラを実行する OS で利用可能なリリースのリストを確認します。リリース ID とリリースの説明がリストに表示されます。リリース ID は、インストールを実行するうえで必要です。

--show-all-releases

このオプションで、Plesk アップデートサーバから入手可能なすべてのリリースが表示されます。

--select-release-id <ID>

このオプションを使用して、インストールする(またはプロパティを参照する)リリースバージョンを指定します。

--select-release-latest

このオプションを使用して、使用中の OS で利用可能な最新リリースを選択します。

--show-components


これを指定して、選択したリリースで利用可能なコンポーネントに関する情報を確認します。コンポーネントの説明と名前が表示されます。
コンポーネント名は、インストールする追加コンポーネントを選択するときに指定する必要があります。

--install-component <コンポーネント名>

このオプションを使用して、インストールするコンポーネントを指定します。一度に 2 つ以上のコンポーネントをインストールする場合は、各コンポーネントに対してこのオプションを繰り返します。

例:

--install-component base --install-component postgresql --install-component spamassassin

--installation-type

このオプションを使用して、インストールタイプ(Typical または Full)を指定します。

--show-os-list

このオプションを使用して、選択した Plesk バージョンがどのオペレーティングシステムに対応しているかどうかを調べます。

--no-space-check

ディスク空き容量が少ない場合も、パッケージがインストールされます。

--no-daemon

インストールプロセスをフォアグラウンドで実行します。

--notify-email <メールアドレス>

このオプションを使用すると、インストーラがステータスレポートをメールで報告します。正常終した場合、インストールまたはアップグレードされたパッケージのリストとその詳細なログが記載されています。

--enable-xml-output

このオプションは、Plesk との通信用に設計されていますが、他のアプリケーションとの対話にも使用できます。

このオプションを指定すると、インストーラの出力はすべて XML 形式になります。つまり、このオプションを指定すると、エラーが終了コードで通知されなくなります。終了コードは常にゼロになり、すべてのエラーは XML アウトプット内にレポートされます。

--query-status

RPM データベースでは多重アクセスが許可されないため、インストーラは機能をロックします。このオプションを実行して、インストーラがアクティブかどうか確認します。ロック状態がチェックされ、終了コード(0 - インストーラはアイドル状態、1 - インストーラは実行中またはビジー)か XML 形式の出力が返されます。

--truncate-log

 

Plesk インストーラの起動時にログファイルがクリアされます。

--separate-log

Plesk インストーラを起動するたびに新しいログファイルを使用します。

--debug

ログファイルに記載される情報が詳細になります。

--version

Plesk インストーラのバージョンを表示します。