(オプション)Plesk ビューを定義する

インストール後、Plesk 管理者に実行させる予定のタスクに応じて Plesk ビューを選択できます。サービスプロバイダビューとパワーユーザビューから選択できます。サービスプロバイダビューは、ホスティングアカウントの再販に適しています。このビューでは、サービスプラン、契約、顧客アカウントの管理が可能です。パワーユーザビューは、Plesk を個人的な用途で使用する場合に適しています(ポータルやメールサーバの実行など)。

パワーユーザビューには、サブタイプであるカスタムビューがあります。カスタムビューでは、未熟な管理者には難しすぎるツールを GUI から隠して、シンプルにすることができます。さらに、このような管理者が Plesk をパワーユーザビューに戻したりカスタムビュー設定に変更を加えることを禁止することができます。Plesk では、これを「カスタムビューをロックする」と表現します。

カスタムビューでの管理者のパーミッションと利用可能な Plesk ツールのリストを定義するには、admin ユーティリティを使用します。ユーティリティオプションについて詳しくは、コマンドラインユーティリティのリファレンスの Windows 版 または Linux 版を参照してください。

注: サービスプロバイダビューからパワーユーザビューに切り替える場合、Plesk に顧客アカウントまたはリセラーアカウントが存在しないことが条件となります。

Plesk ビューについて詳しくは、『管理者ガイド』の「Plesk GUI」セクションを参照してください。

Plesk コマンドラインユーティリティ経由で Plesk をパワーユーザビューに切り替えるには:

  • Linux システムでは、以下のコマンドを実行します。

    /usr/local/psa/bin/poweruser --on -ip <IP アドレス> -domain <ドメイン名>

  • Windows システムでは、以下のコマンドを実行します。

    "%plesk_dir%\bin\poweruser.exe" --on -ip <IP アドレス> -domain <ドメイン名>

    ここで、

    • <IP アドレス> とは、管理者のデフォルトホスティングアカウントに割り当てられた IP アドレスです。このオプションは、管理者が管理する契約がない場合に必須となります。
    • <ドメイン名> とは、指定した IP アドレスに紐付けるドメイン名です。-domain オプションに指定がなければ、サーバのホスト名が使用されます。このオプションは、-ip オプションと組み合わせて初めて有効となります。

コマンドラインユーティリティでパワーユーザビューの Plesk をカスタムビューに切り替えて、ロックするには:

  • Linux システムでは、以下のコマンドを実行します。

    /usr/local/psa/bin/poweruser --on -simple true -lock true

  • Windows システムでは、以下のコマンドを実行します。

    "%plesk_dir%\bin\poweruser.exe" --on -simple true -lock true

カスタムビューをロックしたくない場合、-lock オプションを使用しないでください。

コマンドラインユーティリティ経由で Plesk をサービスプロバイダビューに切り替えるには:

  • Linux システムでは、以下のコマンドを実行します。

    /usr/local/psa/bin/poweruser --off

  • Windows システムでは、以下のコマンドを実行します。

    "%plesk_dir%\bin\poweruser.exe" --off

詳しくは、『コマンドラインユーティリティのリファレンス』で「Using Command Line Utilities」>「Power User View: poweruser Utility」を参照してください。

XML API 経由で Plesk をパワーユーザビューに切り替えるには:

以下のリクエストパケットをサーバに送信します。

<packet>
<server>
<set>
<mode>poweruser</mode>
</set>
</server>
</packet>

XML API の poweruser コマンドでは、デフォルトのウェブスペースは作成されません。XML API 経由で Plesk をパワーユーザビューに切り替えるためには、デフォルトウェブスペースを作成しておく必要があります。

XML API 経由で Plesk をサービスプロバイダビューに戻すには:

以下のリクエストパケットをサーバに送信します。

<packet>
<server>
<set>
<mode>standard</mode>
</set>
</server>
</packet>

詳しくは、XML API マニュアル』(※英語)の「Reference」>「Managing Plesk Serverを参照してください。