ソースサーバで移行・移管エージェントを構成する

移行・移管エージェントは、デフォルト設定のままで完全に機能するため、変更は不要です。ただし、エージェントが使用するポートまたはプロトコルを変更したい場合は、このセクションの説明に従って変更することができます。

以下を含む移行・移管エージェントの構成を変更する:

  • 移行・移管エージェントと移行・移管マネージャの接続用パラメータを変更する(ポートおよびチャネルタイプ)

    接続用パラメータの変更には、移行・移管エージェントのインターフェイスまたは移行・移管エージェントの構成ファイルを使用します。

  • 移行前サーバでのデータファイルの場所を変更する。

    これは、移行・移管エージェントをインストールしたディスクに十分な空き容量がない場合などに必要です。

移行・移管エージェントの GUI で接続パラメータを変更するには:

  1. WINAgentMng.exe ファイルを実行します。移行・移管エージェントをデフォルトの場所にインストールした場合、[スタート]>[プログラム]>[Plesk Panel]>[Plesk Migration & Transfer Agent]をクリックするか、C:\Program Files\Parallels\Plesk Migration Agent\WINAgentMng.exe を指定します。

    移行・移管エージェントのウィンドウが開きます。

  2. [Stop(停止)]をクリックします。

    これで、移行・移管エージェントの設定を変更できるようになります。

  3. ポート番号を変更するには、[Port(ポート)]の横に必要な値を入力します。
  4. 移行・移管エージェントのチャネルタイプを変更するには:
    1. [Advanced(高度)]をクリックします。

      詳細オプションのウィンドウが開きます。

    2. チャネルタイプをセットアップするには、[Channel Type(チャネルタイプ)]で適切なアイテムを選択します。
    3. [OK]をクリックします。

      これにより、詳細オプションに加えた変更が適用され、詳細オプションのウィンドウが閉じます。

  5. [Start(開始)]をクリックします。

    これにより、ポート番号に加えた変更が適用され、移行・移管エージェントが新しい設定で起動します。

移行・移管エージェントの構成ファイルを編集する

移行・移管エージェント構成の設定は手動で編集することができます。手動で編集した後で変更を適用するには、移行・移管エージェントを再起動します。

構成ファイルを編集して接続パラメータを変更するには:

  1. <移行エージェントのインストールディレクトリ>\WINAgentMng.exe.config ファイルを編集用に開き、 "/configuration/appSettings" 要素を探します。

    デフォルトで、移行・移管エージェントは C:\Program Files\Parallels\PleskMigrationAgent にインストールされます。

    警告:<appSettings> ノードのコンテンツ以外を変更すると、移行・移管エージェントがクラッシュして移行が不可能になる可能性が高いため、決して変更しないよう推奨します。

  2. ポート番号を変更するには、<add key="Port" value="6489" /> 文字列で 6489 を必要な値に書き換えます。

    例えば、ポート 7788 を使用したい場合は、<add key="Port" value="7788" /> とします。

  3. チャネルタイプを変更するには、<add key="ChannelType" value="HTTP" />HTTP を必要な値に書き換えます。

    例えば、TCP を使用したい場合は、<add key="ChannelType" value="TCP" /> とします。

  4. 移行・移管エージェントの IP アドレスを変更するには <add key="IPAddress" value="" /> 文字列に IP アドレスの値を入力します。

    これによって、移行・移管マネージャは指定した IP アドレスのみで移行・移管エージェントに接続できるようになります。移行・移管マネージャがソースサーバで利用可能な任意の IP アドレスで移行・移管エージェントに接続できるようにするには、0.0.0.0 と入力するか、文字列全体をファイルから削除します。

  5. ファイルを保存します。
  6. 移行・移管エージェントを再起動します。

移行・移管エージェントで収集されたデータファイルの場所を変更するには:

  1. <移行エージェントのインストールディレクトリ>\WINAgentMng.exe.config ファイルを編集用に開き、 "/configuration/appSettings" 要素を探します。

    デフォルトで、移行・移管エージェントは C:\Program Files\Parallels\PleskMigrationAgent にインストールされます。

    警告:<appSettings> ノードのコンテンツ以外を変更すると、移行・移管エージェントがクラッシュして移行が不可能になる可能性が高いため、決して変更しないよう推奨します。

  2. ファイルを保存したいフォルダへのフルパス(ドライブのルートから始まるパス)を <add key="DumpDirectory" value="" /> 文字列に追加します。

    例えば、移行ダンプを H:\Store\Plesk_migration フォルダに保存したい場合は、この文字列を <add key="DumpDirectory" value="H:\Store\Plesk_migration" /> とします。このようなディレクトリがディスク H に存在しなければ、ディレクトリは作成されます。

  3. ファイルを保存します。
  4. 移行・移管エージェントを再起動します。
構成ファイルのデフォルトコンテンツ
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<configuration>
 <startup>
 <supportedRuntime version="v2.0.50727" />
 <supportedRuntime version="v1.1.4322" />
 </startup>
 <system.runtime.remoting>
 <customErrors mode="off" />
 <application name="Plesk Migration Agent" />
 </system.runtime.remoting>
 <runtime>
 <assemblyBinding xmlns="urn:schemas-microsoft-com:asm.v1">
 <probing privatePath="BackupUtils" />
 </assemblyBinding>
 </runtime>
 <appSettings>
 <add key="Port" value="6489" />
 <add key="ObjectUri" value="WinAgentURI" />
 <add key="ChannelType" value="HTTP" />
 <add key="IPAddress" value="" />
 <add key="DumpDirectory" value="" />
 <add key="UseWebserver" value="false" />
 <add key="WebServerPort" value="6490" />
 <add key="LogUseDefaultCulture" value="false" />
 </appSettings>
</configuration>