ホスティング記述ファイルの検証
カスタムホスティングを行っているサーバからの移行が開始される前に、ホスティング記述ファイルにエラーがないか検証が行われます。検証が完了すると、検出された問題をすべて列挙したレポートが表示されます。検証ツールの出力例を以下に示します。
エラーが検出された場合、移行が中止されるため、ホスティング記述ファイルを修正してから続行できます。
チェック対象
以下のすべてを満たす場合、ファイル検証は成功となります。
- ホスティング記述ファイルが存在し、読取可能である。
- ホスティング記述ファイルが有効な YAML/JSON/XML ファイルである。
- ホスティング記述ファイルの構造が有効である(例えば、宣言されたすべての顧客アカウントに対して 'login' フィールドと 'password' フィールドの値が提供されている)。
- 移行対象のオブジェクトについて、特定の条件が満たされている(例えば、移行対象の各メールボックスがドメインに属している)。
- 移行対象のすべてのファイルとディレクトリがファイルシステムに存在する。
ホスティング記述ファイルを手動で検証する
移行を開始せずにホスティング記述ファイルを検証するには、以下のコマンドを実行します。
- Linux の場合:
- Windows の場合:
ホスティング記述ファイルの検証を無効化する
特定の状況では、検証ツールによって、ホスティング記述ファイルの有効なエントリがエラーと判定されてしまう場合があります。ホスティング記述ファイルに指定したデータが正しいと考えられる場合は、検証をスキップすることができます。これには、構成ファイルを以下のように編集します。
- 検証ツールでエラーのチェックを行い、それを警告として表示するには(警告の場合、移行は中止されません)、
[GLOBAL]
セクションに以下の行を追加します。
- 検証ツールを完全に無効化するには
[GLOBAL]
セクションに以下の行を追加します。
既知の制約事項
検証ツールは以下の項目をチェックしません。
- ドメイン名が正しいこと。
- 顧客、システムユーザ、データベースユーザなどのログイン名のフォーマット。
- 担当者名の長さ。
- ドメイン名、顧客ログイン名、システムユーザのログイン名などが重複していないこと。