カスタムホスティングを行っている Linux サーバから移行する
このトピックでは、サポートされる移行元プラットフォームに記載されていないコントロールパネルを使用する Linux サーバから移行する方法を説明します。以下のシナリオがサポートされます。
- カスタムホスティングを行っているサーバからの移行(管理者アクセス権がある場合)。このシナリオでは、ホスティング記述ファイルを作成して、これにクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどの一覧を記述し、移行元サーバでのウェブおよびメールコンテンツデータの保存場所を指定します。このファイルは人間が解読可能な形式で、一般的なホスティングサービスのほとんどをカバーしており、YAML、JSON、または XML で記述できます。
- カスタムホスティングを行っているサーバからの移行(管理者アクセス権がない場合)。このシナリオは、ウェブコンテンツデータとデータベースダンプを移行元サーバから移行先サーバへ手動で移動することを前提としています。ホスティング記述ファイルも作成する必要がありますが、このケースでは、移行先サーバでのウェブコンテンツデータとデータベースダンプの保存場所を指定する必要があります。
注: カスタムホスティングを行っているサーバからの移行は、コマンドライン経由でのみ可能で、Plesk インターフェース経由では実行できません。
サーバの管理アクセス権がある場合、以下の手順に従います。
- 移行先の Plesk サーバに SSH 経由でログインします。
- Plesk Migrator がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、こちらの説明に従ってインストールしてください。
- ホスティング記述ファイルの準備をします。ファイル名は、選択したフォーマットに応じて「
hosting-description.[yaml/json/xml]
」として、/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator
ディレクトリに保存します。このファイルに、移行元サーバから移管したいクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどを列挙する必要があります。ホスティング記述ファイルのサンプルはこちらで確認できます。 - マイグレータツールの構成ファイルの準備をします。ファイル名は「
config.ini
」として、/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator
ディレクトリに保存します。このファイルに、移行元サーバの構成およびアクセス情報を含める必要があります。こちらのサンプル構成ファイルを参考としてお使いください。 - 以下のコマンドを実行して、移行リストを生成します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator generate-migration-list
生成されたファイルは「
migration-list
」という名前で/usr/local/psa/var/modules/panel-migrator/sessions/migration-session/
ディレクトリに保存されます。移行リストに含まれるのは、移行対象のオブジェクト(顧客およびリセラーアカウント、サービスプラン、ドメインなど)の一覧です。 - 移行リストを編集します。移行したくないドメインの削除や、移行したいドメインのサービスプランへの割り当て、顧客アカウントから顧客アカウントへの再割り当てなどができます。
- (オプション)以下のコマンドを実行して、ホスティング記述ファイルを検証します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator validate
ホスティング記述ファイルについて詳しくはこちらをお読みください。
- 以下のコマンドを実行して移行を開始します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator transfer-accounts
- (オプション)以下のコマンドを実行して、コンテンツ同期を追加で実行します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator copy-content
これにより、移行の実行中に移行元サーバで行われたホスティングコンテンツの変更が移行先サーバに反映されます。特定の種類のコンテンツのみを再同期したい場合は、
plesk-migrator copy-web-content
、plesk-migrator copy-mail-content
、またはplesk-migrator copy-db-content
コマンドを使用してください。 - (推奨)移行が終了した後で、以下のコマンドを実行して、移行したオブジェクトが移行先サーバで稼働していることを確認します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator test-all
サーバの管理アクセス権がない場合、以下の手順に従います。
- 移行先の Plesk サーバに SSH 経由でログインします。
- Plesk Migrator がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、こちらの説明に従ってインストールしてください。
- ウェブおよびメールコンテンツデータを移行元サーバから移行先サーバへ手動でコピーします。ウェブコンテンツの場合、移行したいドメインのドキュメントルートディレクトリとそこに含まれるサブディレクトリおよびファイルをすべてコピーします。このコンテンツは、移行先サーバでどこに保存しても構いません。
- 移行したいウェブサイトに属するデータベースのダンプを作成してから、移行先サーバへ手動でコピーします。
- ホスティング記述ファイルの準備をします。ファイル名は、選択したフォーマットに応じて「
hosting-description.[yaml/json/xml]
」として、/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator
ディレクトリに保存します。このファイルに、移行元サーバから移管したいクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどを列挙する必要があります。ホスティング記述ファイルのサンプルはこちらで確認できます。 - マイグレータツールの構成ファイルの準備をします。ファイル名は「
config.ini
」として、/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator
ディレクトリに保存します。このファイルに、移行元サーバの構成およびアクセス情報を含める必要があります。こちらのサンプル構成ファイルを参考としてお使いください。 - 以下のコマンドを実行して、移行リストを生成します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator generate-migration-list
生成されたファイルは「
migration-list
」という名前で 、/usr/local/psa/var/modules/panel-migrator/sessions/migration-session/
ディレクトリに保存されます。移行リストに含まれるのは、移行対象のオブジェクト(顧客およびリセラーアカウント、サービスプラン、ドメインなど)の一覧です。 - 移行リストを編集します。移行したくないドメインの削除や、移行したいドメインのサービスプランへの割り当て、顧客アカウントから顧客アカウントへの再割り当てなどができます。
- (オプション)以下のコマンドを実行して、ホスティング記述ファイルを検証します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator validate
ホスティング記述ファイルについて詳しくはこちらをお読みください。
- 以下のコマンドを実行して移行を開始します。
/usr/local/psa/admin/sbin/modules/panel-migrator/plesk-migrator transfer-accounts