Helm から移行する

Helm から移行する場合、以下の制約事項にご注意ください。

Helm 3 から移行するには、以下の手順に従います。

  1. 移行先の Plesk サーバに RDP 経由でログインし、コマンドプロンプトを開きます。
  2. Plesk Migrator がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、こちらの説明に従ってインストールしてください。
  3. サンプル構成ファイルを %plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\conf\samples\ ディレクトリから <PLESK_DATA_DIRECTORY>\var\modules\panel-migrator\conf\ ディレクトリへコピーします。サーバ上で <PLESK_DATA_DIRECTORY> の場所を確認するには、以下のコマンドを実行します。

    reg query "HKLM\SOFTWARE\Plesk\PSA Config\Config" /v PRODUCT_DATA_D /reg:32

    以下のサンプルファイルのいずれかを選択します。

    1. helm-3.simple.ini は基本的なサンプルで、移行に必要な最低限の情報のみが含まれています。
    2. helm-3.ini は総合的なサンプルで、コメントが豊富な構成ファイルであり、様々な移行オプションを構成することができます。

    構成ファイルサンプルの内容はこちらで確認できます。ファイルをコピーしてから、config.ini に名称変更します。

  4. config.ini ファイルを編集して、以下を指定します。
    1. 移行先 Plesk サーバの IP アドレス。
    2. Helm コントロールパネルサーバの IP アドレスおよび管理者ユーザの RDP パスワード。
    3. 移行したい各 Helm リモートサーバの IP アドレス。
    4. (オプション)もし使用していれば、Microsoft SQL サーバの IP アドレスおよび管理者ユーザの RDP パスワード。

    また、追加の設定を指定することもできます。詳しくは「Plesk Migrator 構成ファイルを編集する」トピックを参照してください。

  5. 以下のコマンドを実行して、移行リストを生成します。

    "%plesk_dir%admin/plib/modules/panel-migrator/backend/plesk-migrator.bat" generate-migration-list

    生成されたファイルは「migration-list」という名前で <PLESK_DATA_DIRECTORY>\var\modules\panel-migrator\sessions\migration-session\ ディレクトリに保存されます。移行リストに含まれるのは、移行対象のオブジェクト(顧客およびリセラーアカウント、サービスプラン、ドメインなど)の一覧です。

  6. 移行リストを編集します。移行したくないドメインの削除や、移行したいドメインのサービスプランへの割り当て、顧客アカウントから顧客アカウントへの再割り当てなどができます。
  7. アドレスを手動で割り当てたい場合、ウェブサイトで使用する新規 IP アドレスを指定します。デフォルトで、IP マッピングは自動的に実行されます。IP マッピングについて詳しくは、こちらをお読みください。
  8. (推奨)以下のコマンドを実行して、移行前のチェックを実行します。

    "%plesk_dir%admin/plib/modules/panel-migrator/backend/plesk-migrator.bat" check

    このコマンドを実行すると、移行中に発生する可能性がある潜在的な問題が(もしあれば)一覧表示されます。

  9. 以下のコマンドを実行して移行を開始します。

    "%plesk_dir%admin/plib/modules/panel-migrator/backend/plesk-migrator.bat" transfer-accounts

  10. (推奨)移行が終了した後で、以下のコマンドを実行して、移行したオブジェクトが移行先サーバで稼働していることを確認します。

    "%plesk_dir%admin/plib/modules/panel-migrator/backend/plesk-migrator.bat" test-all