契約を管理する

本ガイドでは既に、サービスプランについて説明しました。簡単に言うと、サービスプランがリソースとパーミッションを含むテンプレートであるのに対し、契約とはサービスプランのコピーであり、顧客アカウントに紐付けられています。顧客が契約を所有している場合、必要なリソースとパーミッションがその契約に含まれていれば、顧客は 1 つ以上のサービスを使用できます(例えば、ウェブサイトのホスティングやメールの使用のために)。

いずれかの顧客に対して契約を作成するには、[顧客]に進み、契約のオーナーとなる顧客の名前をクリックして、[契約]>[契約を追加]に進みます。

すべての契約のリストを表示するには、[契約]に進みます。ここで、以下の操作を実行できます。

  • 個人的な使用のために新しい契約を作成するには、[契約を追加]をクリックします。この契約は、例えばオンラインプレゼンスを確立するためなどに使用できます。個人契約のために使用されるリソースは、リセラープランで課される上限に対してカウントされます(例えば、リセラープランに 30 ウェブサイトが含まれる場合、自社のウェブサイトを作成すると、顧客に対して再販できるウェブサイト数が 1 つ減ります)。
  • 1 つ以上の契約のホスティングプランを変更するには、別のプランに切り替えたい契約の名前の横にあるチェックボックスをオンにして、[プランを変更]をクリックします。ホスティングプランの変更、契約に紐付けられたアドオンプランの追加/削除が可能です。
  • 1 つ以上の契約のオーナーを変更するには、オーナーを変更したい契約の名前の横にあるチェックボックスをオンにして、[契約者を変更]をクリックします。選択した契約のオーナーになることや、他の顧客アカウントに割り当てることができます。
  • 1 つ以上の契約を一時停止または再アクティブ化するには、ステータスを変更する契約の名前の横のチェックボックスをオンにして、[ステータスを変更]>[一時停止]または[ステータスを変更]>[アクティブ化]をクリックします。契約が一時停止している場合、その契約に紐付けられたすべてのウェブサイトも一時停止されます。
  • 1 つ以上の契約を削除するには、削除する契約の名前の横にあるチェックボックスをオンにして、[削除]をクリックします。

注:契約を削除すると、それに紐付けられたすべてのウェブサイトも削除されます。

契約のプロパティを変更するには、[契約]に進み、プロパティを変更したい契約の名前をクリックします。ここで、以下の操作を実行できます。

  • 契約でホストされている任意のドメインに対し、各種ホスティング設定を変更するには(ウェブサイトの PHP バージョンの変更、SSL 証明書によるウェブサイトの保護など)、対応するコントロールを使用します。これらについては、「ウェブサイト管理」セクションで詳しく説明しています。
  • 契約の IP アドレスを変更するには、契約に属するウェブサイトによって使用されるデータベースサーバを選択します。システムユーザのユーザ名またはパスワードを変更するには、[ホスティング設定を変更]をクリックします。
  • 契約に割り当てられたリソース量または契約に紐付けられたパーミッションを変更するには、[カスタマイズ]をクリックします。この画面で任意の設定を変更すると、契約が同期に対してロックされます(つまり、契約のベースであるホスティングプランに変更を加えても、ロックされた契約には反映されません)。
同期される契約とロック済みの契約

サービスプランをベースに新規作成された契約は、初期状態では同期されています。

つまり、契約のプロパティには、ベースのホスティングプランが完全にコピーされます。さらに、ホスティングプランに変更を加えると、そのプランをベースに作成されたロックされていないすべての契約が自動的に更新されます。

契約は、何らかの変更を加えるとロック済みになります([契約]> 契約の名前をクリック >[カスタマイズ])。

ロック済みの契約は、ホスティングプランに変更を加えても影響を受けません。

契約は、ロックされず同期対象外になる場合もあります。

同期対象外の契約には、ホスティングプランで提供される特定のリソースまたはパーミッションが含まれていません。これを解消するには、契約を同期する必要があります([契約]> 契約の名前をクリック >[同期])。

契約を同期すると、[同期失敗]画面が表示される場合があります。

つまり、この契約に紐付けられた 1 つ以上のドメインに対し、同期処理が失敗しています。最も可能性が高い原因としては、契約のベースとなったホスティングプランに、提供されていないリソースやパーミッションが含まれていることが考えられます。上の例では、ホスティングプランに含まれる([プランの値]列を参照)[PHP バージョンおよびハンドラの管理]パーミッションが実際には使用可能ではないため、同期処理が失敗します([使用可能な値]列を参照)。

注: 使用可能なリソースとパーミッションのリストを参照するには、[ホーム]>[自分のリソースとパーミッションの概要]に進みます。

この状況を解決するには、使用できないリソースとパーミッションをホスティングプランから削除するか([サービスプラン]でプランの名前をクリック)、ホスティング事業者にこれらのリソースとパーミッションを使用可能にするように依頼してください。