Plesk でビジネスを立ち上げる

提供するサービスをサービスプランにまとめることは、ビジネスの立ち上げに必要な数多くの手順の 1 つに過ぎません。顧客へのサービス提供を開始する前に、見込み客に自社の提供するサービスをどのように提示するか、新規顧客にどのような契約と支払を提供するか、といった様々な側面についても検討する必要があります。ビジネスをより容易に立ち上げるために、請求書の発行や顧客からの集金など様々な業務を実行できる自動化ソリューションを使用することができます。

ホスティングプロバイダのリセラーパッケージにどのような自動化ツールが含まれるかによって、リセラーが特定の業務ルーチンを自動化できるかどうかが決まります。ホスティングプロバイダがビジネス自動化ソリューションを提供している場合、各プロバイダが作成しているドキュメントで一部の業務を自動化する方法を確認してください。ホスティングプロバイダがビジネス自動化ソリューションを提供していない場合は、顧客にサービスを提供する前にビジネスのさまざまな要素を自社で処理する必要があります。ただし、この場合は、適切なソフトウェアを使用することでいくつかの要素(たとえば財務に関する業務など)を自動化することもできます。

Plesk でホスティングビジネスを立ち上げるには:

  • Plesk をリブランドし、ホスティングプランの準備をします。
  • 自社のウェブサイトをセットアップします。

これらの手順が完了すると、自社のサービスに対する契約を顧客に対して作成できるようになります。

Plesk をリブランドし、ホスティングプランの準備をする

顧客へのサービス提供を開始する前に、以下を実行してください。

  1. ブランディングおよびインターフェースの設定を変更する」のセクションに従って、Plesk のブランディングと外観を調整します。
  2. [サービスプラン]ページで、顧客に対して提供するサービスプランとアドオンを追加します。
会社のウェブページをセットアップする

提供しているサービスや連絡先を見込み客に紹介するために、Plesk で管理するサーバで会社のウェブサイトとメールアドレスをセットアップします。

ウェブサイトをセットアップするには、[契約]>[契約を作成]をクリックして自社のホスティング契約を作成します。これによって、顧客パネルにログインして、顧客と同様に自社のウェブホスティングを管理することができます(ウェブページとメールボックスの作成、ウェブアプリケーションのインストール、SSL 証明書によるウェブサイトへの安全なアクセスなど)。ホスティングリソースを自社用に使用する方法について詳しくは、「ウェブサイトの管理」の章を参照してください。

サービスの契約を顧客に作成する

Plesk でホスティングプランをセットアップすると、サービスの契約を顧客に作成できるようになります。新しい顧客がサービスを契約したときに、[顧客]>[顧客を追加]で、この顧客に対してアカウントと契約を作成します。以下の情報を入力することが求められます。

  • 顧客の連絡先情報
  • 顧客が顧客パネルへのログインに使用するユーザ名とパスワード
  • 契約の詳細:
    • 顧客が所有し、Plesk でホストするウェブサイトに対して使用するドメイン名
    • 顧客のウェブサイトで使用される IP アドレス
    • 顧客が FTP 経由などでフォルダにアクセスするために使用する顧客のユーザ名とパスワード
    • 顧客が契約しているサービスプラン
    • (オプション)顧客が契約に追加したいアドオン

    顧客が選択したプランが、顧客のニーズに完全には対応しておらず、補完できるアドオンを御社が提供していない場合、[顧客を作成した後に、契約パラメータのカスタマイズを行います]チェックボックスをオンにして、契約の設定を調整します。

アカウントと契約を作成したら、Plesk アクセス用のクレデンシャルを顧客に渡します。これで、Plesk にログインしてウェブサイトを作成することが可能になります。

定期的に、ユーザアカウントと契約に対して複数のオペレーションを手動で実行する必要があります。たとえば、契約期間末に契約を更新(延長)したり、期日までに支払わなかった顧客のアカウントを一時停止するようなオペレーションです。Plesk で既存の顧客アカウントと契約を管理する方法は、「顧客アカウントを管理する」セクションと「契約を管理する」セクションを参照してください。