メールクライアント設定ページをカスタマイズする
概要: Plesk には、ユーザが選択したメールクライアントソフトウェアにメールボックスを接続するための便利なページが用意されています。提供されている手順は、Thunderbird、Outlook、Apple Mail など、多くの一般的なメールクライアントに対応しています。
他の指示を提供する必要がある場合は、ページの内容を変更することができます。
このトピックでは、Plesk の [メールクライアント設定] ページの内容をカスタマイズする方法と、セットアップウィザードのリンクを非表示にする方法について説明します。
概要
[メールクライアント設定] ページの説明では、一般的なメールクライアントを多数取り上げており、自動検出の使用方法も説明しています。ただし、インストール環境に固有の手順を追加したり、独自のヘルプリソースへのリンクを追加したりする必要がある場合は、テンプレートファイルのコピーを作成して編集することで、ページの内容をカスタマイズできます。
課題と制約事項
[メールクライアント設定] ページのカスタマイズには、次のような課題と制約があります。
- ページのコンテンツをカスタマイズするには、 Markdown マークアップ言語 を使用する必要があります。Plesk に、ページ編集用の WYSIWIG エディタはありません。
- また、ページにあるタブはデフォルトで削除されます。Markdown を使用してページにタブを追加する機能はありません。
ページをカスタマイズする
[メールクライアント設定] ページをカスタマイズするには:
-
Plesk サーバに SSH または RDP 経由でログインします。
-
次のコマンドを実行して、テンプレートファイルのコピーを作成します。
- (Plesk for Linux)
cp /usr/local/psa/admin/conf/email_client_configuration_instructions.md{.sample,}
- (Plesk for Windows)
cd "%plesk_dir%\admin\conf" && copy email_client_configuration_instructions.md.sample email_client_configuration_instructions.md
これにより、編集が必要な
email_client_configuration_instructions.md
ファイルが作成されます。テンプレートファイル (email_client_configuration_instructions.md.sample
) を編集しても、変更は行われません。 - (Plesk for Linux)
-
作成した
email_client_configuration_instructions.md
ファイルを、お好みのテキストエディタで編集します。必ず Markdown 構文 に従ってください。
email_client_configuration_instructions.md
ファイルを作成すると、デフォルトの [メールクライアント設定] ページが、ファイルの内容で定義されたプレースホルダページに置き換えられます。ファイルに加えた変更はすぐに有効になります。
デフォルトの [メール クライアント設定] ページに戻すには、 email_client_configuration_instructions.md
ファイルの名前を変更するか、ファイルを削除します。
セットアップウィザードのリンクを非表示にする
[メールクライアント設定] ページのセットアップウィザードリンクをユーザーがコピーできないようにするには、リンクを非表示にすることができます。
セットアップウィザードのリンクを非表示にするには:
-
次の場所にある panel.ini ファイルの編集を開始します。
- (Plesk for Linux)
/usr/local/psa/admin/conf/panel.ini
- (Plesk for Windows)
%plesk_dir%admin\conf\panel.ini
Panel.ini Editor 拡張を使用すると、Plesk インターフェースでもファイルを編集できます。
- (Plesk for Linux)
-
panel.ini
ファイルに以下の行を追加して保存します。[mail] showClientConfiguratorLink = false
[メールクライアント設定] ページにセットアップウィザードのリンクが表示されなくなります。
注釈: これらの手順を実行しても、セットアップウィザードのリンクが非表示になるだけで、セットアップウィザード自体が無効になるわけではありません。リンクが非表示になっても、リンクを知っているユーザーは誰でもセットアップウィザードにアクセスできます。