サーバ全体の DNS テンプレートとは、複数の DNS レコードのリストです。Plesk でドメインを作成すると、そのドメインの DNS ゾーンには DNS テンプレートに基づいて DNS レコードが入力されます。Plesk のインストール中に作成されたデフォルト DNS テンプレートには、ウェブサイトの機能に必要な DNS レコードがすべて含まれていますが、必要に応じてテンプレートにレコードを追加することや、テンプレートのレコードを変更または削除することができます。DNS テンプレートには、以下のようなメリットがあります。

• Plesk で作成するすべてのドメインに必須 DNS レコードがすべて設定され、ユーザが入力する必要がない。
• Plesk 管理者がサーバ上のすべての DNS ゾーンの設定を一括変更できる（Linux のみ）。

DNS レコードを構成する

To see the records currently present in the DNS template, go to Tools & Settings > DNS Settings (under "General Settings"). On the "Zone Records Template" tab, you can also add, modify, and remove records:

レコードを追加するには、［レコードを追加］をクリックします。レコードを変更するには、レコードの名前をクリックします。レコードを追加または変更するときに以下のプレースホルダを使用でき、ドメインの作成時に、実際の値に置き換わります。

• <domain> は、ドメイン名に置き換えられます。
• <subdomain> は、サブドメイン名に置き換えられます。
• <hostname> は、ホスト名に置き換えられます。
• <ip>、<ip.dns>、<ip.web>、<ip.mail>、<ip.webmail> は同じ値です。すべて、ドメインの属する契約の IPv4 アドレスに置き換えられます。
• <ipv6>、<ipv6.dns>、<ipv6.web>、<ipv6.mail>、<ipv6.webmail> は同じ値です。すべて、ドメインの属する契約の IPv6 アドレスに置き換えられます。

たとえば、IP アドレスが 192.0.2.1 の契約で「example.com」という名前のドメインを作成する場合、DNS テンプレートに以下のレコードがあるとすると

<domain>. A <ip>

このレコードは、作成されたドメインの DNS ゾーンで以下のようになります。

example.com. A 192.0.2.1

必要に応じて、ドメイン名の任意の場所を指定するワイルドカード記号（*）を使用することも、プレースホルダの代わりに実際の値を指定することもできます。たとえば、サーバに複数の IP アドレスがあり、メールサービスには IP アドレス 192.0.2.1 のみを使用する場合は、レコードを以下のように設定すると、192.0.2.1 以外の IP アドレスでホストされているドメインではメールが機能しなくなります。

mail.<domain>. A <ip>

上記に代わり、以下のレコードを使用します。

mail.<domain>. A 192.0.2.1

レコードを追加・変更する際は、デフォルト DNS テンプレートのレコードを参考にすることをお勧めします。

レコードを削除するには、レコード名の横のチェックボックスをオンにして、［削除］をクリックします。テンプレートから特定のレコードを削除すると、Plesk に作成されるドメインの機能に影響を与えます。たとえば、A レコードを削除すると、ドメイン解決ができなくなります。DNS テンプレートに加えた変更により、顧客のウェブサイトの機能に影響を与えてしまった場合は、［デフォルトにリセット］をクリックするとデフォルトの DNS テンプレートが復元できます。

DNS SOA レコードを構成する

The DNS template also includes the default SOA record. To view and change the SOA record values, go to Tools & Settings > DNS Settings (under "General Settings"), and then go to the "Zone Settings Template" tab.

SOA レコードの値を変更すると、以下のメッセージが表示されます。

The SOA template was changed and will be applied to all newly created domains. You can also apply the changes to all hosted domains

SOA レコードの値に加えた変更は、新規作成されたすべてのドメインに自動で適用されます。既にホストされているドメインに変更を適用するには、メッセージの該当するリンクをクリックします。

セカンダリネームサーバの信頼できるデータソースとしてネームサーバを明示的に指定するには、このネームサーバをドメインのプライマリとして指定してください。これには、［プライマリネームサーバ］の下で必要なネームサーバを選択します。

You can also choose the email address of a person responsible for the domain’s DNS zone (so called RNAME email address) in Tools & Settings > DNS Settings (under "General Settings"). The selected option will be applied to all domains in Plesk. However, the RNAME email address still can be changed for each domain. To prohibit changing the RNAME email address on a per domain basis, select the corresponding checkbox.

［IETF と RIPE が推奨するシリアル番号フォーマットを使用］チェックボックスをオンにすると、Plesk が SOA シリアル番号を保存する方式が UNIX タイムスタンプから RIPE が推奨する YYYYMMDDNN フォーマットに切り替わります。欧州を中心に多くのドメインレジストラが YYYYMMDDNN フォーマットの使用を求めています。SOA シリアル番号がレジストラに却下されたと顧客から苦情を受けた場合は、このオプションを有効にすると解決する可能性があります。

DNS テンプレートの変更を適用する（Linux）

Plesk for Linux には、サーバ全体の DNS テンプレートのレコードをサーバ上の全ドメインの DNS ゾーンと同期する機能があります。この同期は、以下の規則に従って行われます。

• ユーザが変更したレコードは常に維持される（つまり、どのような状況でも変更や削除は行われない）。
• テンプレートにレコードを追加するとゾーンにも追加される。
• テンプレートからレコードを削除するとゾーンからも削除される（変更適用前にユーザが変更した場合を除く）。
• テンプレートでレコードを変更するとゾーンでも変更される（変更適用前にユーザが変更した場合を除く）。

To synchronize the records between the DNS template and the DNS zones, go to Tools & Settings > DNS Settings (under "General Settings"), and then click Apply DNS Template Changes. You will be prompted to pick one of the following options:

• ユーザが変更した DNS ゾーンにのみ変更を適用する
• すべての DNS ゾーンに変更を適用する

どちらを選択しても、ユーザが追加・変更した DNS レコードに影響はありません。

It is also possible to apply the DNS template changes to a single domain. To do so, open the corresponding subscription for managing, go to Websites & Domains > go to the "Hosting & DNS" tab of the domain, click DNS, and then click Apply DNS Template.