ローカルメールサーバを使用する代わりに、Plesk をリモート SmarterMail サーバと統合できます。これにより、顧客がメールを送受信できますが、以下に挙げるようにさまざまな制約事項があります。単一の SmarterMail サーバを、複数の Plesk によって使用される集中型メールサーバとして使用できます。

注釈: リモート SmarterMail のサポートは、Plesk の有料機能であり、Power Pack または Hosting Pack を購入する必要があります。

重要な情報と制約事項:

  • SmarterMail 15 以降のバージョンのみがサポートされます。
  • Plesk バックアップにはリモート SmarterMail サーバからのメールデータが含まれません。SmarterTools の推奨する方法などに従って、バックアップ/復元機能を手作業で構築する必要があります。
  • リモート SmarterMail サーバに切り替えると、スパムフィルタリング、アンチウイルス、自動応答、ブラック/ホワイトリストなどのメール関連機能や設定の一部が Plesk による管理の対象外となり、SmarterMail 側で構成する必要があります。機能が失われることはなく、SmarterMail の対応機能に置き換わるだけです。

警告: 異なるメールサーバへの切り替えは、Plesk の新規インストールでのみお勧めします。既に顧客アカウントをライブでホストするために使用していたサーバの場合、異なるメールサーバに切り替えることはお勧めしません。メールの設定やデータが失われる可能性があります。実稼働している Plesk 上でメールサーバを変更する必要がある場合、事前に顧客に通知をして、メールを保存するように指示することをお勧めします(メールサーバの切り替え後は、メールを Plesk バックアップから復元できなくなります)。

リモート SmarterMail サーバに切り替えるには:

  1. SmarterMail Free を使用するには、[ツールと設定 ] > [外部 SMTP サーバ]([メール]の下)に移動し、チェックボックス[Plesk にインストールされたメールサーバおよび Plesk で作成されたデフォルトメールアカウントを使用]をクリアして、[OK]をクリックします。

    有料の SmarterMail エディションを使用する場合、現在のステップをスキップして、次のステップに進んでください。

    注釈: SmarterMail Free は、1 つのドメインと最大 10 個のメールボックスをサポートします。上記のチェックボックスをオンにすると、Plesk は技術的な必要性のためにローカルホストドメインを自動で作成します。このドメインにより、SmarterMail Free に設定された「1 つのドメイン」が消費されるため、Plesk への SmarterMail のインストールが失敗します。

  2. [ツールと設定] > [サーバコンポーネント]([サーバ管理]の下)にアクセスします。

  3. [メールサーバ]セクションを探して、[Remote SmarterMail Server(未設定)]をクリックします。

  4. リモート SmarterMail サーバについて、必要な情報(ホスト名、ポート、管理者のログイン名とパスワード)を入力します。ホスト名は正しく解決できる必要があり、ポートは Plesk サーバからアクセスできる必要があります(ファイアウォール設定を手動で変更する必要があります)。

  5. (オプション)セキュリティを強化するには、以下のオプションを有効化できます。

    • [Use HTTPS protocol]:リモート SmarterMail サーバへのセキュアな接続のみを許可します。
    • [Check SSL certificate]:メールサーバ証明書の有効性チェックを強制実行します。

    注釈: これらのオプションを使用するには、こちらこちら の指示に従って、リモート SmarterMail サーバで HTTPS を使用するように手動で構成する必要があります。

  6. [保存]をクリックします。リモート SmarterMail サーバへの接続を確立できた場合、使用可能なメールサーバのリストに SmarterMail が表示されます。

  7. メールサーバの変更を完了するには、[メールサーバ]をクリックして、リストから[Remote SmarterMail Server]オプションを選択し、[OK]をクリックします。

  8. ホストされたドメインの DNS レコードがリモート SmarterMail サーバをポイントしていることを確認するには、Plesk DNS テンプレートで MX レコードを更新します。

  9. (オプション)顧客が Plesk から SmarterMail ウェブメールにアクセスできるようにするには、[メールサーバ]の[ウェブメール]の下で[Remote SmarterMail Web Client]を選択して、[Login page URL]フィールドに SmarterMail ウェブメールの URL を入力するか貼り付けて、[OK]をクリックします。