1. サーバに RDP 経由でログインします。

  2. Plesk インストーラをダウンロードします。

  3. 必要なオプション付きでインストーラを起動します。

    ユーザの入力を一切必要とせずに Plesk をインストールするには、すべての必要な情報を該当するオプションに指定してインストーラスクリプトを実行します。

    plesk-installer.exe <OPTIONS> <WINDOWS_OPTIONS>
    

以下のインストーラオプションは、Plesk のインストールを自動化するためによく使用されます。

オプション 用例 説明
--source

--source <URL>

または

--source <PATH>

パッケージソースオプションは、インストーラがインストール対象の Plesk パッケージを取得する場所を定義します。「--source <URL>」を使用して Plesk アップデートサーバのミラーの URL を指定するか、ファイルシステムにパッケージがローカル保存されている場合は「--source <パス>」を使用します。どちらも使用しない場合、Plesk パッケージは Plesk アップデートサーバから取得されます。

ローカルミラーリポジトリの管理に関する情報は、「Plesk 自動インストールサーバのミラーリング」を参照してください。

--select-release-id --select-release-id <ID>

このオプションは、インストールされる Plesk バージョンを定義します。<ID> とは、一意の Plesk バージョン(例 PANEL_17_0_17_WIN)です。

公開されているバージョンのバージョン ID のリストを表示するには、以下を実行します。

plesk-installer.exe --show-releases

製品のレビューやテストを目的とするバージョンを含め、利用可能なバージョン ID をすべて表示するには、以下を実行します。

plesk-installer.exe --show-releases --skip-branch-filter

--installation-type --installation-type <TYPE>

いずれかの事前定義されたコンポーネントセットをインストール対象として選択します(Recommended、Full、Custom)。

以下を実行すると、利用可能なインストールタイプが表示されます。

plesk-installer.exe --select-release-id <ID> ^ --show-installation-types

--install-component --install-component <COMPONENT_1> [--install-component <COMPONENT_2> [...[--install-component <COMPONENT_N>]]]

--installation-type の代わりに、インストール対象のコンポーネントを具体的に列挙して指定することもできます。

特定のバージョンで利用可能なコンポーネントをすべて表示するには、以下を実行します。

plesk-installer.exe --select-release-id <ID> --show-components

以下は、Microsoft Windows に固有のインストーラオプションです。これらを使用して、デフォルトのインストールパスを柔軟に変更できます。

オプション 用例 説明
PLESK_INSTALLDIR --set-option "PLESK_INSTALLDIR=<PATH>" このキーは、Plesk データのうち経時的変化がほとんどない部分を指定します。アプリケーションコード、構成ファイル、ユーティリティなどが含まれます。
PLESK_DATADIR --set-option "PLESK_DATADIR=<PATH>" このキーは、Plesk データのうち経時的変化が大きい部分を指定します。顧客データベース、APS パッケージ、ログファイルなどが含まれます。
PLESK_VHOSTSDIR --set-option "PLESK_VHOSTSDIR=<PATH>" このキーは、全顧客のドメインのコンテンツが保存されるディレクトリのパスを指定します。通常、これは Plesk コンテンツの大部分を占めます。

インストーラオプションをすべて表示するには、以下を実行します。

plesk-installer.exe --help

例 1:ミラーから Plesk を特定のコンポーネントとともにインストールする

以下のコマンドを実行すると、Plesk 17(リリース ID は 'PANEL_17_0_17_WIN')が、サーバ mirror.example.com にセットアップされたミラーから HTTP 経由でインストールされます。インストールファイルは %SystemDrive%\Parallels\ フォルダに一時的に保存され、インストールステータスがメールアドレス admin@example.com に報告されます。インストールされるコンポーネントは、基本の Plesk パッケージ、Microsoft DNS、MailEnable メールサーバ、PHP スクリプティングエンジン、Presence Builder、および Horde ウェブメールです。

plesk-installer.exe --source http://mirror.example.com/ ^
    --target %SystemDrive%\Parallels ^
    --select-release-id PANEL_17_0_17_WIN ^
    --install-component base ^
    --install-component dns ^
    --install-component mailenable ^
    --install-component php5 ^
    --install-component sitebuilder ^
    --install-component webmail ^
    --notify-email admin@example.com

(キャラット ^ 文字によって長い 1 行のコマンドを複数行に分けて読みやすくすることができます。)

例 2:Plesk を利用可能なすべてのコンポーネントとともにインストールする

以下のコマンドを実行すると、Plesk アップデートサーバから Plesk 17(リリース ID は PANEL_17_0_17_WIN)が完全インストールされます(つまり、利用可能なすべての製品コンポーネントがインストールされます)。インストーラからの出力はすべて XML ファイルにリダイレクトされます。

plesk-installer.exe --select-release-id PANEL_17_0_17_WIN ^
     --install-everything --enable-xml-output

例 3:カスタムロケーションに Plesk をインストールする

plesk-installer.exe --select-product-id panel ^
     --select-release-id PANEL_17_0_17_WIN ^
     --install-everything ^
     --set-option "PLESK_INSTALLDIR=C:\Plesk Dir" ^
     --set-option "PLESK_DATADIR=C:\Plesk Data" ^
     --set-option "PLESK_VHOSTSDIR=C:\Plesk Vhosts"

(キャラット ^ 文字によって長い 1 行のコマンドを複数行に分けて読みやすくすることができます。)