中華人民共和国の国家機関である工業情報化部が設定したポリシーにより、中国を拠点とするすべてのウェブサイトは、中国で運用するために「ICP 許可証」という特別な許可証を取得する必要があります。有効な許可証を取得していないウェブサイトは、猶予期間が過ぎるとブロックされます。各ドメインに個別の許可証が必要となります。中国でホスティング事業を計画している場合は、ホスティングするウェブサイトの ICP 許可証を Plesk で簡単に割り当てて、管理することができます。

概要

ICP 許可証機能を有効にする には、以下の手順に従います。

• 任意のドメイン、サブドメイン、またはドメインエイリアスに「ICP permit approved」（ICP 許可証が承認済み）ステータスを付与したり、取り消すことができます。「ICP permit approved」ステータスが付与されていないドメインは使用できませんが、Plesk ユーザは引き続きサイトプレビュー機能でサイトを閲覧できます。
• 任意のドメイン、サブドメイン、またはドメインエイリアスに ICP 許可証 ID を設定します。ICP 許可証ステータスと ICP 許可証 ID の両方が Plesk GUI に明確に表示されます。

推奨される使用シナリオは以下のようになります。

1. 顧客が Plesk でドメインを作成します。この時点では、許可書がインストールされていないため、Plesk によりこのドメインがブロックされます。
2. 顧客は必要な情報をホスティング事業者に提供します。ホスティング事業者は顧客の代理として ICP 許可証を申請します。
3. 許可証が却下された場合、顧客からの情報が不完全であるか正しくない可能性があります。ホスティング事業者は情報について顧客に確認してから、再申請します。
4. 許可証が承認されると、ホスティング事業者は顧客に連絡し、許可書 ID を通知します。
5. 顧客は許可証 ID をウェブサイトのフッタに追加し、ホスティング事業者に連絡します。
6. ホスティング事業者は Plesk で許可証と顧客のウェブサイトを紐付けて、ウェブサイトのブロックを解除します。

ICP 許可を有効化する

中国工業情報化部の定める要件に準拠し、中国で事業を展開できるようにするために、Plesk には *ICP 許可*機能が搭載されています。この機能を使用すれば、XML-API またはコマンドラインを使用してプライマリドメイン、追加ドメイン、サブドメイン、ドメインエイリアスに ICP 許可を割り当てることができます。また、ICP 許可の割り当てられていないウェブサイトへのアクセスをブロックすることも可能です。

ICP 許可機能を有効にするには、panel.ini ファイルに以下の行を追加します。

[domainManagement]
features.icpPermit = true
features.icpPermitLink = http://www.miitbeian.gov.cn/
features.icpPermitLearnMore = https://en.wikipedia.org/wiki/ICP_license

ウェブサイトに ICP 許可を割り当てる

ICP 許可機能を有効にしたら、それぞれのプライマリドメイン、追加ドメイン、サブドメイン、ドメインエイリアスの ICP 許可が Plesk インターフェースに表示されます。

有効な ICP 許可が割り当てられていない場合、「不許可」というステータスが表示されます。このステータスのドメインは使用できません。ICP 許可が割り当てられていないウェブサイトを閲覧すると、カスタムの「451 Unavailable For Legal Reasons」（法的理由により取得不能）エラーページが表示されます。認証済みの Plesk ユーザであれば、ウェブサイトのプレビュー機能は引き続き使用できます。

ウェブサイトを使用可能にするには、「ICP permit approved」（ICP 許可が承認済み）ステータスを付与し、ICP 許可を割り当てる必要があります。これには、次の 3 つの方法があります。

• Plesk インターフェースを使用する。ICP 許可機能が有効になったら、ICP 許可の管理用のコントロール（承認する/承認取り消し、および**許可 ID を入力**）が各ドメイン、サブドメイン、ドメインエイリアスに表示されます。
• site.exe および domalias.exe コマンドラインユーティリティを使用する。
• XML-API リクエスト を使用する。