Plesk は PHP スクリプティング言語に完全対応します。つまり、複数の PHP バージョンやハンドラタイプを追加設定なしでサポートします。このトピックでは、Plesk で使用できる PHP ハンドラタイプについて説明します。

ハンドラタイプ パフォーマンス メモリ使用量 ハンドラの説明
Apache モジュール このハンドラは Plesk for Linux でのみ使用できます。すべての PHP スクリプトが apache ユーザの代理として実行されるため、セキュリティレベルが一番低いオプションです。つまり、任意のプラン契約者の PHP スクリプトで作成されるすべてのファイルに、同じ所有者(apache)と同じパーミッションが設定されます。従って、あるユーザが別のユーザのファイルや重要なシステムファイルに影響を与えることができます。一部のセキュリティ問題は、PHP safe_mode オプションをオンにすることで回避できますが、これによって、潜在的にセキュリティ上のリスクがあるさまざまな PHP 機能が無効化され、一部のウェブアプリケーションが機能しなくなる場合があります。safe_mode オプションは廃止されており、PHP 5.4 で削除されています。
ISAPI エクステンション このハンドラは Plesk for Windows でのみ使用できます。契約で専用 IIS アプリケーションプールが有効であれば、ISAPI 拡張によってサイト分離を実現できます。サイト分離により、それぞれの顧客のサイトでスクリプトが独立して実行されます。従って、ある PHP スクリプトでエラーが発生しても、他のスクリプトの機能には影響がありません。さらに、PHP スクリプトは、ホスティングアカウントに紐付けられたシステムユーザの代理として実行されます。ISAPI 拡張ハンドラは、PHP 5.3 以降ではサポートされていません。
CGI アプリケーション CGI ハンドラにより、ホスティングアカウントに紐付けられたシステムユーザの代理として PHP スクリプトを実行できます。Linux では、これが可能になるのは、Apache ウェブサーバの suEXEC モジュールがオン(デフォルト)になっている場合のみです。それ以外の場合、すべての PHP スクリプトは Apache ユーザの代理として実行されます。デフォルトで、CGI ハンドラは Plesk 顧客に対して使用不可に設定されています。
FastCGI アプリケーション FastCGI ハンドラは、ホスティングアカウントに紐付けられたシステムユーザの代理として PHP スクリプトを実行します。
PHP-FPM アプリケーション このハンドラは Plesk for Linux でのみ使用できます。PHP-FPM は、FastCGI の高度なバージョンであり、高負荷のウェブアプリケーションに大きな利点をもたらします。