概要: Plesk アクションログを使用すると、Plesk グラフィカルインターフェースまたは API を介してあらゆるレベルの Plesk ユーザ (顧客、リセラー、管理者) が実行したアクションを追跡できます。

このトピックでは、Plesk でアクションログを表示およびフィルタリングする方法について説明します。また、ログに記録されるアクションの種類を構成する方法、アクションログのエントリのローテーションを構成する方法、アクションログをダウンロードする方法および消去する方法についても説明します。

前提条件

このトピックの手順に従うには、無料の ログブラウザ拡張 をインストールする必要があります。

この拡張は「推奨」プリセットに含まれていますが、Plesk サーバにインストールされていない場合は、 拡張カタログからインストールできます

サーバ全体のアクションログを表示する

サーバ全体のアクションログには、Plesk グラフィカルインターフェースまたは API を介してあらゆるレベルの Plesk ユーザが実行したすべてのアクションが表示されます。CLI を介して実行されたアクションは、Plesk ユーザではなくシステムユーザのコンテキスト内で実行されるため、表示されません。

ログに記録されたアクションごとに、アクションが実行された日時、アクションの実行元の IP アドレス、アクションを実行した Plesk ユーザの名前、およびアクションの種類に応じた追加情報 (たとえば、アクションが何らかの形で影響を与えたドメイン名) を確認できます。

image action log entry

サーバ全体のアクションログを表示するには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。
  3. 使用可能なアクションログエントリのリストを更新するには、 [更新] をクリックします。Plesk で新しいアクションが実行されても、使用可能なエントリのリストは自動的に更新されません。

アクションログで現在使用可能なすべてのエントリを表示できるようになります。特定のエントリを検索するには、フィルタを適用します。

個々のウェブサイトのアクションログを表示することもできます。表示されるのは、当該ウェブサイトに関連するアクションのみです。

個々のウェブサイトのアクションログを表示するには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ウェブサイトとドメイン]にアクセスします。
  3. 右側のメニューが折りたたまれている場合は、image sidebar right show icon アイコンをクリックして展開し、 [アクションログ] をクリックします。
  4. 必要なウェブサイトを選択してから [OK] をクリックします。
  5. 使用可能なアクションログエントリのリストを更新するには、 [更新] をクリックします。Plesk で新しいアクションが実行されても、使用可能なエントリのリストは自動的に更新されません。

アクションログで現在使用可能な、選択したウェブサイトに関連するすべてのエントリを表示できるようになります。特定のエントリを検索するには、フィルタを適用します。

アクションログにフィルタを適用するには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。
  3. image filter icon アイコンをクリックし、必要なフィルタを設定して [適用] をクリックします。
  4. フィルタと一致する使用可能なアクションログエントリのリストを更新するには、 [更新] をクリックします。Plesk で新しいアクションが実行されても、フィルタと一致する使用可能なエントリのリストは自動的に更新されません。
  5. 現在のフィルタをクリアするには、image filter icon アイコンをクリックし、image clean icon アイコンをクリックして、 [適用] をクリックします。

フィルタを適用すると、フィルタに一致するアクションログエントリのみが表示されます。

フィルタを適用すると、[変更されたフィールド] フィールドに、[詳細] 列にあるパラメータ名 (「Client GUID」や「Domain Name」など) がセミコロンの左側に 表示されます。このフィールドを使用すると、対応するパラメータ名が [詳細] 列にないすべてのアクションログエントリが除外されます。

image changed field example

たとえば、[変更されたフィールド] フィールドに「Domain Name」を指定してフィルタを適用すると、[詳細] 列に「Domain Name」がないすべてのアクションログエントリが除外されます。

[変更されたフィールド] フィールドには、[詳細] 列にあるパラメータ値 (「3437b7f3-6d18-4347-a123-47fcb4b734cd」や「example.com」など) がセミコロンの右側に表示されます。このフィールドを使用すると、対応するパラメータ値が [詳細] 列にないすべてのアクションログエントリが除外されます。

image changed value example

たとえば、[変更されたフィールド] フィールドに「example.com」を指定してフィルタを適用すると、[詳細] 列に「Domain Name」がないすべてのアクションログエントリが除外されます。

ログに記録されるアクションの種類を構成する

Plesk アクションログは、さまざまな種類のアクション (ユーザアカウントの作成、契約の制限の更新など) を追跡できます。特定の種類のアクションを追跡したくない場合は、それらのアクションについてアクションログへの記録を無効にすることができます。デフォルトでは、サポートされているすべての種類のアクションが記録されます。

注釈: サーバ上で NIS2 指令の遵守が有効 になっている場合、特定の種類のアクションのログ記録を無効にすることはできません。

ログに記録されるアクションの種類を構成するには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。
  3. [設定]をクリックします。
  4. ログに記録したくないアクションの種類のチェックボックスをオフにします。
  5. ログに記録するアクションの種類に対応するチェックボックスがオンになっていることを確認し、 [保存] をクリックします。

選択した種類のアクションのみがアクションログに記録されるようになります。

ログエントリのローテーションを構成する

使用可能なアクションログエントリを管理可能な数に保つために、設定された日数、週数、または月数だけエントリを保持するように Plesk を構成したり、指定された数の最新エントリだけを保持するように Plesk を構成したりすることができます。

また、手動で削除しない限りはアクションログエントリを無期限に保持するように Plesk を構成することもできます。これを行うと、Plesk データベースのサイズが大きくなります。このオプションを選択する場合は、空きディスク容量が不足しないように注意してください。

アクションログエントリのローテーションを構成するには:

  1. Plesk にログインします

  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。

  3. [設定]をクリックします。

  4. リストの一番下までスクロールします。

  5. 設定した日数だけエントリを保存するには、[レコードの保存設定] で [期間の指定] オプションを選択し、エントリを保存する日数、週数、または月数を指定して [保存] をクリックします。

  6. 指定した数の最新エントリを保持するには、[レコードの保存設定] で [件数を指定] オプションを選択し、保持する最新エントリの数を指定して [保存] をクリックします。

  7. エントリを無期限に保存するには、[レコードを保存] で [無期限] オプションを選択して [保存] をクリックします。

    注釈: サーバ上で NIS2 指令の遵守が有効 になっている場合、[無期限] オプションは使用できません。

アクションログエントリは、指定した設定に従ってローテーションされるようになります。

アクションログをダウンロードする

現在使用可能なすべてのアクションログエントリを .txt ファイル形式でダウンロードできます。

アクションログをダウンロードするには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。
  3. [ウェブサイトとドメイン][バックアップマネージャ]で、ダウンロードしたいバックアップをクリックします。

現在使用可能なすべてのアクションログエントリを含む .txt ファイルは、ブラウザのダウンロードディレクトリに保存されます。

アクションログを消去する

現在使用可能なすべてのアクションログエントリを手動で消去できます。Plesk で新しいアクションが実行されると、アクションログが消去された時点から、対応するエントリが引き続き記録されます。一部のアクションログエントリだけを選択的に消去することはできません。また、アクションログが消去されると、そのアクションを元に戻すことはできません。

注釈: サーバ上で NIS2 指令の遵守が有効 になっている場合、アクションログを手動で消去することはできません。

アクションログを消去するには:

  1. Plesk にログインします
  2. [ツールと設定] > [アクションログ] ([Plesk] の下) の順に選択します。
  3. [アイテムを消去] をクリックし、もう一度 [アイテムを消去] をクリックします。

アクションログの内容は消去され、回復できません。新しいアクションのログ記録が継続されます。