ワイルドカードサブドメインを追加する(Linux)

ワイルドカードサブドメインは、存在しないサブドメインへの訪問者を、いずれかのウェブサイト(通常はメインウェブサイト)にリダイレクトするために使用します。この機能を使用して、以下のようなことが可能です。

  • ウェブサイトの構成を改良し、マーケティングキャンペーンを実施する。

    例えば、「vps-limited-offer」というサブドメインが存在せず、「limited-vps-offer.example.com」から「example.com」にユーザを転送したい場合があります。

  • ユーザがサブドメイン名を誤入力しても、ウェブサイトを閲覧できるようにする。

    ウェブサイト名の「www」という接頭辞を「ww.example.com」のように誤入力してしまうのはよくあるエラーです。

  • 最後に、一部のウェブサイトアプリケーション(WordPress など)では、ユーザエクスペリエンス向上のために、ワイルドカードサブドメインを使用して動的サブドメインを作成します。

注: ワイルドカードサブドメインを追加しても、既存のサブドメインへのトラフィックに影響はありません。

ワイルドカードサブドメインを追加するには

1 つの契約下のドメイン名に対し、ワイルドカードサブドメインを 1 つずつ追加することができます。これを行うには、[ウェブサイトとドメイン]に進み、名前が「*」の新しいサブドメインを任意のドメイン名に追加します。例えば、*.example.com。このサブドメインに、カスタマイズしたスクリプトやウェブサイトコンテンツを挿入するには、サブドメインに対してカスタムのドキュメントルートを指定します。

ワイルドカードサブドメインの制限事項

ワイルドカードサブドメインは通常のサブドメインと同様に機能しますが、以下の例外があります。

  • Linux 限定の機能である。現在、ワイルドカードサブドメインに対応しているのは Plesk for Linux のみです。
  • 名前の変更ができない。このようなサブドメインは名前を変更できません。
  • DNS ゾーンを持たない。ワイルドカードサブドメインの場合は、Plesk の DNS サーバに独自のゾーンレコードがありません。代わりに、対応するドメイン名に紐付けられた IP アドレスをポイントする A レコードを持ちます。
  • APS アプリケーションをインストールできない。Plesk ユーザは、APS アプリケーションをワイルドカードサブドメインにインストールできません。
  • Presence Builder サイトがない。Plesk ユーザは、Web Presence Builder のサイトをワイルドカードサブドメインに対して編集および公開できません。