Plesk チュートリアル

このセクションでは、Plesk を利用して最も重要なウェブホスティングタスクを実行する方法を、順を追って説明します。このチュートリアルでは、機能するウェブサイトを作成し、データベースとメールアカウントを追加し、DNS レコードの管理方法とウェブサイトのバックアップ方法を学習します。

この章の内容:

ステップ 1. 最初のウェブサイトを作成する

ステップ 2. データベースを作成する

ステップ 3. メールアカウントを作成する

ステップ 4. カスタム DNS レコードを追加する

ステップ 5. ウェブサイトをバックアップする

ステップ 6. パスワードを変更する、ログアウトする

 

ステップ 1. 最初のウェブサイトを作成する

最初のウェブサイトをセットアップするには、以下の手順に従います。

  1. ドメイン名を登録します。
  2. Plesk にドメインを追加します。
  3. ウェブサイトを作成します。
ドメイン名を登録する

ドメイン名は、御社の住所と考えることができます。顧客がこれを利用してオンライン上で御社を探すことになるため、よい名前を考える必要があります。優れたドメイン名とは、短くて入力しやすく、覚えやすいものです。ドメイン名は「example.com」のようになります。ドメイン名の登録は、ドメインレジストラと呼ばれる多数の組織のいずれかを通して行います。通常は、ホスティング事業者がドメイン名の登録についてもご相談に応じています。ウェブホスティングサービスにドメイン名登録のオファーがバンドルされていたり、ドメイン名登録にウェブホスティングサービスがバンドルされていることがしばしばあります。

注意: ウェブホスティングを利用する顧客がホスティング事業者を通じてドメイン名を登録する際は、自社の名前で登録されていることを確認する必要があります。自社の名前で登録されていないと、将来ホスティング事業者を変更する時に問題が発生する可能性があります。

Plesk にドメインを追加する

ウェブホスティングを利用する顧客の場合、ホスティング事業者によって最初のドメインを既に追加されている可能性があります。追加されていない場合、ホスティング事業者までお問い合わせください。パワーユーザビューを使用するウェブ管理者の場合、Plesk の初回セットアップ中に最初のウェブスペースを構成しています。Plesk にドメインを追加することで、コンテンツのアップロード、Presence Builder の使用、コンテンツ管理システムのインストールが可能になります。

将来的にドメインをさらに追加することができますが、このセクションの目的のためには、最初のドメインだけで十分です。

ウェブサイトを作成する

ウェブサイト用のコンテンツを作成するには、3 つの方法があり、それぞれ長所と短所があります。3 つの方法すべてについて簡単に説明します。

  • プロのデザイナーに依頼し、コンテンツをアップロードする。このオプションでは、求めている結果を確実に得ることができますが、最も高価なオプションです。ウェブデザイナーから、ホスティングアカウントにアップロードすべきファイルが提供されます。FTP またはファイルマネージャを使用してアップロードすることができます。この方法は、こちらをクリックしてご確認ください。
  • Presence Builder を使用する。Plesk に付属する Presence Builder ツールによって、ウェブインターフェース上でウェブサイトを作成することができます。ツールに含まれるテンプレートを利用すれば、プロが作成したようなウェブサイトをわずか数分で完成します。この方法は、こちらをクリックしてご確認ください。
  • コンテンツ管システム理を使用する。コンテンツ管理システム(略称「CMS」)とは、ウェブサイトの作成と保守に使用できるサードパーティ製のアプリケーションです。汎用性が高く、オプションのアドオンが多数用意されています。CMS は Presence Builder より幅広いカスタマイズが可能ですが、技術面でより詳しい知識が必要となります。この方法は、こちらをクリックしてご確認ください。
 

オプション A. コンテンツをアップロードする

ウェブサイトを自分でコーディングした場合や、ウェブデザイナーに依頼した場合は、ウェブサイトをインターネットで公開するために、ウェブサイトコンテンツを Plesk にアップロードする必要があります。Plesk には、FTP またはファイルマネージャを使用してコンテンツをアップロードするオプションがあります。以下では、両オプションの手順を説明します。どちらか適した方法を選択してください。

FTP 経由でウェブサイトを公開するには:

  1. FTP クライアントプログラムをダウンロードします。任意の FTP クライアントを選択できます。どの FTP クライアントを選ぶべきかわからない場合、FileZilla を使用することができます。
  2. FTP クライアントを使用してサーバ上のウェブスペースに接続します。接続に必要な情報は以下のとおりです。
    • FTP サーバのアドレス: FTP アドレスは ftp://your-domain-name.com という形式にします(your-domain-name.com はサイトのインターネットアドレスです)。
    • FTP ユーザ名: システムユーザ名と同じです。システムユーザ名が Plesk へのログインに使用するユーザ名と異なる場合があります。システムユーザ名は、[ウェブサイトとドメイン]タブで[ウェブホスティングアクセス]をクリックして確認することができます。この情報は[ユーザ名]に登録されています。必要に応じてシステムユーザを変更することができます。
    • FTP パスワード: システムユーザのパスワードと同じです。システムユーザのパスワードがわからない場合、[ウェブサイトとドメイン]タブで[ウェブホスティングアクセス]をクリックして確認することができます。パスワードは、[パスワード]でリセットできます。
  3. ファイアウォールを使用している場合は、パッシブモードをオンにします。パッシブモードの設定方法は、使用している FTP クライアントのマニュアルを参照してください。
  4. サイトのファイルとディレクトリを httpdocs ディレクトリにアップロードします。CGI スクリプトを使用する場合、cgi-bin ディレクトリにスクリプトを置きます。

ファイルマネージャ経由でウェブサイトを公開するには:

  1. コンピュータで、ウェブサイトのファイルが含まれるフォルダを .ZIP アーカイブに追加します。
  2. Plesk コントロールパネルで[ファイル]タブを開き、httpdocs フォルダをクリックして、[アップロード]をクリックしてアーカイブファイルを選択し、[開く]をクリックします。
  3. ファイルのアップロードが完了したら、ファイルの横のチェックボックスをオンにして[その他]ボタンを押し、[ファイルを抽出]オプションを選択します。

    Create_Websites_7

アップロードしたウェブサイトでデータベースが機能している必要がある場合があります。データベースを作成する方法は、こちらをクリックしてご確認ください。

 

オプション B. Presence Builder でウェブサイトを作成する

Presence Builder でウェブサイトを作成するには、[ウェブサイトとドメイン]タブで[Presence Builder]に進み、[サイト作成]をクリックします。

Add_Content_2_PresenceBuilder

Presence Builder でのウェブサイトの作成・編集について詳しくは、 http://docs.plesk.com/current/customer-guide/ を参照してください。

Presence Builder でウェブサイトを作成する場合、データベースは不要です。次のステップに進み、Plesk でメールアカウントを作成する方法を確認してください。

 

オプション C. コンテンツ管理システムをインストールする

コンテンツ管理システム(「CMS」)を使用してウェブサイトを作成するには、[アプリケーション]タブで[インストール]をクリックします。

Add_Content_Install_Application

上記に従って CMS をインストールすると、データベースがウェブサイト用に自動的に作成されます。次のステップに進み、Plesk でメールアカウントを作成する方法を確認してください。

 

ステップ 2. データベースを作成する

データベースとは、データの保存に使用されるリレーショナル構造です。最新のウェブホスティングではデータベースが必要不可欠であり、人気の高い CMS のほとんどは、機能するためにデータベースを必要としています。Plesk は MySQL、MSSQL、PostgreSQL データベースサーバに対応しており、データベースの追加、削除、アクセスや、データベースユーザの管理が可能です。

ウェブサイトにデータベースが不要である場合は、次のステップに進み、Plesk でメールアカウントを作成する方法を確認してください。

データベースおよびデータベースユーザを作成するには:

[データベース]タブで[データベースを追加]をクリックします。

データベース

 

ステップ 3. メールアカウントを作成する

メールサービスにより、インターネットユーザ同士でメールメッセージをやりとりすることができます。Plesk はメールサーバとして機能させることができます。また、多数の一般的なメール関連処理を含め、メールアカウントの作成と管理も可能です。このような処理には、メールアカウントのパスワードの変更、自動応答の有効化などがあります。

メールアカウントを作成する必要がない場合は、次のステップに進み、Plesk でカスタム DNS レコードを追加する方法を確認してください。

メールアカウントを作成するには、[メール]タブで[メールアドレスを作成]をクリックします。

メール

 

ステップ 4. カスタム DNS レコードを追加する

DNS レコードは、ドメイン名の変換に使用され、訪問者がウェブサイトにオンラインアクセスすることを可能にします。Plesk でドメインが作成されると、必要な DNS レコードがすべて自動的に追加されます。また、以下の説明の通り、カスタム DNS レコードを追加することもできます。

カスタム DNS レコードを作成する必要がない場合は、次のステップに進み、ウェブサイトをバックアップする方法を確認してください。

ドメインの DNS ゾーンにカスタム DNS レコードを追加するには、[ウェブサイトとドメイン]タブで[DNS 設定]>[レコードを追加]をクリックします。

DNS_AddRecord

 

ステップ 5. ウェブサイトをバックアップする

ウェブサイトの構成やコンテンツが破損または損失した時のために、ウェブサイトのバックアップコピーを作成しておくことをお勧めします。

ウェブサイトをバックアップする必要がない場合は、次のステップに進み、パスワードの変更方法と Plesk からのログアウト方法を確認してください。

バックアップ機能を利用するには、以下の手順に従います。

  • ホスティングを利用する顧客の場合、[ウェブサイトとドメイン]タブの[バックアップマネージャ][バックアップ]をクリックします。


    W&D_Backup_Manager

  • パワーユーザビューを使用するサーバ管理者の場合、[バックアップマネージャ][バックアップ]に進みます。

    Backup_1

 

ステップ 6. パスワードを変更する、ログアウトする

ホスティングを利用する顧客の場合、Plesk へのログインに使用するパスワードはホスティング事業者によってセットアップされている場合があります。これを変更するには、ページ上部に表示されたユーザ名の上にカーソルを置き、[プロファイルを編集]をクリックします。

Edit_Profile

必要なタスクをすべて実行したので、Plesk をログアウトします。ページ上部に表示されたユーザ名の上にカーソルを置き、[ログアウト]をクリックします。

Log_out

これでチュートリアルは完了です。このチュートリアルがお役に立てば光栄です。さらに Plesk の様々な機能を用いて、ウェブホスティングアカウントを簡単に管理できることをお確かめください。参考になるリソースには、以下のようなものがあります。

  • 本書の「Plesk の機能の説明」セクションでは、チュートリアルで説明しなかったトピックについても説明しています。
  • Plesk カスタマガイド』は、ウェブホスティングを利用する顧客が使用できるすべての Plesk 機能について説明しています。
  • Plesk 管理者ガイド』は、サーバ管理者が使用できるすべての Plesk 機能について説明しています。