(Plesk for Linux)ウェブサイトのパフォーマンスの最適化
概要: ホストされているウェブサイトのパフォーマンスを向上させ、読み込みを高速化できます。これには、最適な PHP および nginx 設定を各ウェブサイトに対して個別に適用します。さらに、Plesk の「Performance Booster」という機能を使用して、サーバ上でホストされているすべてのウェブサイトにデータベースサーバの最適化を適用することもできます。
このトピックでは、Performance Booster を使用して PHP、nginx、データベースサーバの最適化を実行する方法を学習します。
注: Performance Booster は Plesk for Linux でのみ使用可能で、Plesk 管理者のみが使用できます。
Performance Booster を有効にする
Performance Booster は通常、デフォルトで有効になっています。[ツールと設定] > [Performance Booster]([一般設定]の下)を参照してください。なお、この機能は段階的に導入を進めているため、お使いの Plesk ではまだご利用いただけない場合もあります。その場合は手動で有効にする必要があります。
Performance Booster を有効にするには:
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panel.ini ファイルを編集用に開きます。このファイルは
/usr/local/psa/admin/conf/panel.ini
にあります。Panel.ini Editor 拡張を使用すると、Plesk インターフェースでもファイルを編集できます。
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panel.ini
ファイルに以下の行を追加して保存します。[ext-performance-booster] enabled=true
PHP と nginx の最適化
PHP と nginx の最適な設定を有効にしてウェブサイトのパフォーマンスを向上するには:
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[ツールと設定] > [Performance Booster]([一般設定]の下)の順に選択します。
ドメインカード([開発ツール]の下)で Performance Booster にアクセスすることもできます。この場合、次のステップをスキップしてステップ 3 に進んでください。
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パフォーマンスを強化するウェブサイトの名前をクリックします。
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[ウェブサーバを最適化]、[PHP 設定を最適化]、[最新の PHP バージョン(Plesk PHP-FPM 8.1)に切り替える]の各チェックボックスをオンにして、[適用]をクリックします。
注釈: ウェブサイトの設定によっては、チェックボックスが無効になっている場合があります。 詳細は以下のセクションを参照してください。
PHP と nginx の設定を最適化すると、該当する列に アイコンが表示されます。
[ウェブサーバ]は[ウェブサーバを最適化]を有効にすると最適化対象として表示され、[PHP]は[PHP 設定を最適化]を有効にすると最適化対象として表示されます。[PHP]のステータスは[最新の PHP バージョン(Plesk PHP-FPM 8.1)に切り替える]オプションに依存しません。
いつでも PHP と nginx の設定を以前の設定に戻すことができます。それには、上記の手順のステップ 3 に出てきたチェックボックスをクリアして、[適用]をクリックします。
注釈: [Performance Booster]画面では、ウェブサイトの最適化ステータスが必ずしも最新状態ではありません。すべてのウェブサイトのステータス情報を更新するには、[ドメインステータスを更新]をクリックします。
注釈: [ウェブサーバを最適化]を有効にしてから /var/www/vhosts/system/example.com/conf/nginx.conf
を手動で更新した場合、[Webサーバ]列の下の アイコンは(消えるべきですが)消えません。同様に、[ドメインステータスを更新]ボタンをクリックしても、ウェブサーバの最適化ステータスは更新されません。ステータスを更新するには、[ウェブサーバを最適化]チェックボックスを手動でクリアしてください。その後、ウェブサーバを最適化したい場合は、オプションをもう一度オンにします。
データベースサーバの最適化
データベースサーバの最適な設定を有効にして、ホストされるすべてのウェブサイトのパフォーマンスを向上するには:
- [ツールと設定] > [Performance Booster]([一般設定]の下)> [サーバ全体]タブの順に選択します。
- [最適化する値を表示]をクリックして、[適用]をクリックします。
データベースサーバの設定を最適化すると、該当する列に アイコンが表示されます。
いつでもデータベースサーバの設定を以前の設定に戻すことができます。それには、[レポートを表示]をクリックして、[戻す]をクリックします。
最適化設定の前提条件
[ウェブサーバを最適化]オプションを使用できるのは、次の条件がすべて満たされている場合です。
- ウェブサイトのホスティングが有効になっている。
- nginx がサーバにインストールされ、有効になっている。
[PHP 設定を最適化]オプションを使用できるのは、次の条件がすべて満たされている場合です。
- ウェブサイトのホスティングが有効になっている
- ウェブサイトが属しているホスティングプランで「ホスティング設定管理」と「共通 PHP 設定管理」が許可されている
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panel.ini
ファイルの[php]
セクションに事前定義されたデフォルト値がない。詳しくは、PHP パラメータをカスタマイズするを参照してください。
[最新の PHP バージョン(Plesk PHP-FPM 8.1)に切り替える]オプションを使用できるのは、次の条件がすべて満たされている場合です。
- ウェブサイトのホスティングが有効になっている。
- PHP 8.1 がサーバにインストールされている。
- ウェブサイトに対して選択された PHP バージョンが 8.1 より前である。
- ウェブサイトが属しているホスティングプランで「PHP バージョンおよびハンドラの管理」パーミッションが許可されている。
- [ツールと設定] > [PHP 設定]([一般設定]の下)で「8.1.x FPM アプリケーション」ハンドラが有効になっている。