カスタムホスティング用 Windows サーバから移行する
このトピックでは、サポートされる移行元プラットフォームに含まれないコントロールパネルを使用している Windows サーバからの移行方法を説明します。以下のシナリオがサポートされます。
- カスタムホスティング用サーバからの移行(管理者アクセス権がある場合)。このシナリオでは、ホスティング記述ファイルを作成して、これにクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどを列挙し、移行元サーバでのウェブおよびメールコンテンツデータの保存場所を指定します。このファイルは人間が解読可能な形式になっており、一般的なホスティングサービスのほとんどに対応し、YAML または JSON で記述できます。
- カスタムホスティング用サーバからの移行(管理者アクセス権がない場合)。このシナリオは、ウェブコンテンツデータとデータベースダンプを移行元サーバから移行先サーバへ手動で移動させることを前提としています。ホスティング記述ファイルも作成する必要がありますが、このケースでは、移行先サーバでのウェブコンテンツデータとデータベースダンプの保存場所を指定する必要があります。
注釈: カスタムホスティング用サーバからの移行は、コマンドライン経由でのみ可能であり、Plesk インターフェースからは実行できません。
サーバの管理アクセス権がある場合、以下の手順に従ってください。
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移行先の Plesk サーバに RDP 経由でログインします。
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Plesk Migrator がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、こちらの指示に従います。
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ホスティング記述ファイルの準備をします。選択したフォーマットに応じて
hosting-description.[yaml/json]
というファイル名にして、%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend
ディレクトリに格納します。このファイルに、移行元サーバから移行するクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどを列挙する必要があります。ホスティング記述ファイルのサンプルはこちらを参照してください。 -
%plesk_dir%var\modules\panel-migrator
ディレクトリにconf
というディレクトリを作成します。Migrator ツールの構成ファイルの準備をします。ファイルにconfig.ini
という名前を付けて%plesk_dir%var\modules\panel-migrator\conf
ディレクトリに保存します。このファイルには、移行元サーバの構成とアクセス情報を含める必要があります。こちらのサンプル構成ファイルを参考としてお使いください。 -
以下のコマンドを実行して、移行リストを生成します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat generate-migration-list
migration-list
という名前のファイルが生成され、%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\
ディレクトリに格納されます。移行リストとは、移行対象オブジェクト(顧客およびリセラーアカウント、サービスプラン、ドメインなど)のリストです。 -
移行リストを編集します。移行したくないドメインの削除や、移行するドメインのサービスプランへの割り当て、顧客アカウントから顧客アカウントへの再割り当てなどができます。
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(オプション)以下のコマンドを実行して、ホスティング記述ファイルを検証します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat validate
ホスティング記述ファイルについて詳しくはこちらをお読みください。
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以下のコマンドを実行して移行を開始します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat transfer-accounts
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(オプション)以下のコマンドを実行して、コンテンツ同期を追加で実行します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat copy-content
これにより、移行の実行中に移行元サーバで行われたホスティングコンテンツの変更が移行先サーバに反映されます。特定の種類のコンテンツのみを再同期するには、
plesk-migrator.bat copy-web-content
、plesk-migrator.bat copy-mail-content
、またはplesk-migrator.bat copy-db-content
コマンドを使用してください。 -
(推奨)移行が終了した後で以下のコマンドを実行して、移行先サーバで移行されたオブジェクトが機能することをチェックします。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat test-all
移行後のチェックによってレポートが生成され、
test-all-report.<date>
という名前のファイルが<PLESK_DATA_DIRECTORY>\var\modules\panel-migrator\sessions\<migration-session>\
ディレクトリに格納されます。サーバ上で<PLESK_DATA_DIRECTORY>
の場所を確認するには、コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行します。reg query "HKLM\SOFTWARE\Plesk\PSA Config\Config" /v PRODUCT_DATA_D /reg:32
このレポートは、顧客アカウント、契約、サービスの階層を表すツリー構造になっています。移行後のテストが失敗するごとに、ログにエントリが 1 つ作成されます。これには、失敗の詳細および潜在的な問題の検証/解決手順が記述されています。
サーバの管理アクセス権がない場合は、以下の手順に従ってください。
-
移行先の Plesk サーバに RDP 経由でログインします。
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Plesk Migrator がインストールされていることを確認します。インストールされていない場合、こちらの指示に従います。
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ウェブおよびメールコンテンツデータを移行元サーバから移行先サーバへ手動でコピーします。このコンテンツは、移行先サーバ上のどこに保存しても構いません。このコンテンツは、移行先サーバ上のどこに保存しても構いません。
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移行するウェブサイトに属するデータベースのダンプを作成してから、移行先サーバへ手動でコピーします。
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ホスティング記述ファイルの準備をします。選択したフォーマットに応じて
hosting-description.[yaml/json]
というファイル名にして、%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend
ディレクトリに格納します。このファイルに、移行元サーバから移行するクライアント、契約、アドオンドメイン、メールボックスなどを列挙する必要があります。ホスティング記述ファイルのサンプルはこちらを参照してください。 -
Migrator ツールの構成ファイルの準備をします。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend
ディレクトリにconfig.ini
というファイル名で格納します。このファイルに、移行元サーバの構成およびアクセス情報を含める必要があります。こちらのサンプル構成ファイルを参考としてお使いください。 -
以下のコマンドを実行して、移行リストを生成します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat generate-migration-list
migration-list
という名前のファイルが生成され、%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\
ディレクトリに格納されます。移行リストに含まれるのは、移行対象のオブジェクト(顧客およびリセラーアカウント、サービスプラン、ドメインなど)の一覧です。 -
移行リストを編集します。移行したくないドメインの削除や、移行するドメインのサービスプランへの割り当て、顧客アカウントから顧客アカウントへの再割り当てなどができます。
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(オプション)以下のコマンドを実行して、ホスティング記述ファイルを検証します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat validate
ホスティング記述ファイルについて詳しくはこちらをお読みください。
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以下のコマンドを実行して移行を開始します。
%plesk_dir%admin\plib\modules\panel-migrator\backend\plesk-migrator.bat transfer-accounts