概要: Plesk 自己修復機能を使用すると、Plesk や Plesk サービスの問題を自動的に診断し、解決することができます。いずれかの Plesk サービスで問題が発生する場合や(例:メールが送信されない、配達されない)、Plesk 本体で問題が発生する場合には(例:Plesk インターフェースにエラーメッセージが表示される、Plesk ページの読み込みに失敗する)、Plesk 修復ユーティリティを使って解決を試みることができます。

このユーティリティでは、Plesk のアスペクト(メールサービス、Plesk データベースなど)を個別にチェックして修復することも、すべてのアスペクトを一括でチェックして修復することもできます。

In this topic, you will learn how to use the Plesk repair utility to automatically fix issues with Plesk and hosted websites.

概要

Plesk 修復ユーティリティを実行するには、サーバに SSH 経由 (Plesk for Linux) または RDP 経由 (Plesk for Windows) でログインして plesk repair コマンドを実行し、必要なアスペクトとオプションを指定します。

plesk repair ASPECT [OPTION]

Plesk 修復ユーティリティは、以下のいずれかのモードで実行可能です。

  • インタラクティブモード:ユーティリティが問題を検出したときや、サービスを再構成する前に、管理者に必ず通知があり、問題の解決やサービスの再構成を許可するかどうかが確認されます。デフォルトで、修復ユーティリティはインタラクティブモードで実行されます。特定のオぺレーション(PHP ハンドラの不足により発生する問題の解決など)は、単純な「はい」「いいえ」式の回答ではなく、選択肢のリストから選択する必要があるため、インタラクティブモードでしか機能しません。このようなオぺレーションについては、アスペクトの説明にそのことが記されています。
  • 診断モード:ユーティリティは、検出したすべての問題を管理者に通知するだけで、解決は行いません。診断モードで修復ユーティリティを実行するには、plesk repair コマンドに -n オプションを指定して実行します。
  • 修復モード:ユーティリティは、検出したすべての問題について解決を試みます。問題が検出されなかった場合も、特定のサービスが再構成されます。修復モードで修復ユーティリティを実行するには、plesk repair コマンドに -y オプションを指定して実行します。

以下のアスペクトのいずれかを指定する必要があります(詳しい説明、アスペクト固有のオプション、使用例を参照するには、各アスペクトの名前をクリックしてください)。

  • all - このアスペクトには、以下のすべてのアスペクトが含まれます。
  • mail - このアスペクトは、メールサーバに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • web - このアスペクトは、ウェブサーバに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • dns - このアスペクトは、DNS サーバに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • web - このアスペクトは、FTP サーバに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • db - このアスペクトは、Plesk データベースに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • fs - このアスペクトは、ファイルシステムに関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • mysql - このアスペクトは、MySQL/MariaDB に関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • mssql - このアスペクトは、Microsoft SQL Server に関する問題を診断・トラブルシューティングします。
  • installation - このアスペクトは、Plesk 自体に関する問題を診断・トラブルシューティングします。

一部のオペレーションでは、より詳細な情報を出力できます。詳細な出力を表示するには、以下のコマンドを実行します。

plesk repair ASPECT -v

ユーティリティで問題が検出されると、重大度に応じて警告またはエラーに分類されます。ユーティリティは実行終了後に、検出された問題の重大度に応じて終了コードを返します。

  • 終了コード「1」:エラーが検出された場合
  • 終了コード「0」:検出された問題がすべて警告であるか、問題が 1 つも検出されなかった場合

以下のコマンドを実行すると、ユーティリティで何らかの問題が検出された場合に終了コード「1」を返すように設定できます。

plesk repair ASPECT -treat-warnings-as-errors

Plesk 修復ユーティリティのヘルプを表示するには、plesk repair コマンドに help オプションを指定して実行します。

plesk help repair

ユーティリティの特定のアスペクトについてのヘルプを参照するには、同じコマンドに当該アスペクトを指定して実行します。

plesk help repair [ASPECT]

たとえば、plesk help repair mail コマンドを実行すると、mail アスペクトに関するヘルプが表示されます。