他のメールサーバソフトウェアを使用する
(Plesk for Linux)他のメールサーバソフトウェアを使用する
Plesk には、Postfix および Qmail がメールサーバとして付属しています。IMAP および POP3 配信には Dovecot または Courier IMAP をメールサーバとして使用できます。Plesk のデフォルトの IMAP サーバである Dovecot を使用することをお勧めします。Courier IMAP と比較すると、Dovecot の方が高速で、安全性が高く、サーバリソースの消費が少なく、サーバ側のメールフィルタリングルールに対応しています。
メールサーバを切り替えるには、[ツールと設定] > [アップデート] > [コンポーネントを追加/削除] > [Mail hosting features]または[ツールと設定] > [メールサーバ設定]に進みます。
Plesk はサーバ再起動の必要なく新しいメールサーバを使い始めます。後でいつでも別のメールサーバを選択できます。
Dovecot への切り替えに関する注意事項:
- Dovecot にはサーバサイドのフィルタリングエンジンである Piegeonhole が付属します。Piegeonhole は、ウェブメールインターフェースから、あるいは Thunderbird などのメールユーザエージェント(MUA)のサードパーティ拡張から構成できます。
- Dovecot は、プロトコル拡張「IMAP IDLE」および「IMAP NOTIFY"(オプション)によるメールのプッシュに対応します。
- Dovecot はサーバサイドフィルタリングルールの定義に Sieve 言語を使用します。
- OS ベンダーのリポジトリには多様な Dovecot バージョンが存在するため、Plesk では独自のパッケージを作成しています。このパッケージからは、Plesk の使用時に必要のない様々な Dovecot 機能が排除されています(提供されているバージョンは、これらの機能に対応していません)。
- Dovecot は、SMTP の手前での Qmail および POP3 認証において、短いメールアカウント名をサポートしていません。
- 新着メールメッセージを大量に受信した場合は、Dovecot から Courier IMAP に戻すことはお勧めしません。これにより、メールクライアントによるメールメッセージの再ダウンロードが開始されるためです。
- Courier IMAP で SSL/TLS 証明書を使用していた場合は、Dovecot でこれらを再利用できます。これには、
/usr/share/pop3d.pem
または/usr/share/imapd.pem
ファイルをコピーして、/etc/dovecot/private/
にssl-cert-and-key.pem
という名前で保存します。新しいファイルのパーミッションが0400 root:root
になっていることを確認します。その後、Dovecot サービスを再起動します。
(Plesk for Windows)他のメールサーバソフトウェアを使用する
デフォルトのメールサーバ(MailEnable)以外に、Plesk for Windows は IceWarp(Merak)および SmarterMail をサポートしています。これらは Plesk に付属しておらず、個別にインストールする必要があります。
以下の手順では、ローカルメールサーバのセットアップ方法を説明します。ローカルサーバの代わりにリモートメールサーバ(具体的には SmarterMail)を使用することもできます。リモート SmarterMail サーバをセットアップする方法は、こちらをご覧ください。
Plesk で IceWarp または SmarterMail をセットアップするには:
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SmarterMail Free を使用するには、[ツールと設定 ] > [外部 SMTP サーバ]([メール]の下)に移動し、チェックボックス[Plesk にインストールされたメールサーバおよび Plesk で作成されたデフォルトメールアカウントを使用]をクリアして、[OK]をクリックします。
IceWarp または有料の SmarterMail エディションを使用する場合、現在のステップをスキップして、次のステップに進んでください。
注釈: SmarterMail Free は、1 つのドメインと最大 10 個のメールボックスをサポートします。上記のチェックボックスをオンにすると、Plesk は技術的な必要性のためにローカルホストドメインを自動で作成します。このドメインにより、SmarterMail Free に設定された「1 つのドメイン」が消費されるため、Plesk への SmarterMail のインストールが失敗します。
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メールサーバの作成元が提供する手順に従って、メールサーバソフトウェアをダウンロードしてインストールします。
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Plesk にログインし、[ツールと設定] > [サーバコンポーネント] > [メールサーバ]リンクの順に選択します。
インストールしたメールサーバが、使用可能なメールサーバのリストに表示されます。
注釈: SmarterMail サーバを構成するときは、ホスト名に
127.0.0.1
を指定するか、フィールドを空欄にします。 -
必要なメールサーバを選択して[OK]をクリックします。
Plesk はサーバ再起動の必要なく新しいメールサーバを使い始めます。後でいつでも別のメールサーバを選択できます。
注釈: SmarterMail メールサーバでは、ドメインレベルで Require SMTP Authentication オプションをオンにすることができます。ただし、このオプションをオンにできるのは、Plesk でオープンリレーがサーバレベルでオンになっている場合のみです。その他のリレーモードでは、Plesk がこのオプションをオフにします。このオプションをオンにするには、サーバ全体に対するメール設定を構成する の説明に従って Plesk でオープンリレーを許可してから、[SmarterMail] > [Settings] > [Defaults] > [Domain Defaults]を選択します。