Plesk for Linux を複製する準備をする
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Plesk インストール
Plesk のクリーンインストールを作成します。手順については、「インストーラコンソールを使用して Plesk for Linux をインストールする」を参照してください。
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Plesk を構成します。
複製したインスタンスがあるべき状態になるように Plesk を構成します。以下のような項目が考えられます。
- カスタムビューによるユーザインターフェースのレイアウト - インストール後の構成で設定します。「単一サーバへの Plesk インストール後に行う構成」を参照してください。
- インターフェースの設定とローカライゼーション。「外観とブランディング」を参照してください。
- コントロールパネルの外観とインターフェース要素。「Customizing Plesk Appearance and GUI Elements」(Plesk の外観と GUI 要素のカスタマイズ)を参照してください。
- ホスティングプランと契約。「ホスティングプランと契約」を参照してください。
- DNS テンプレート。「DNS テンプレート」を参照してください。
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複製の準備をします。
cloning --update -prepare-public-image true
コマンドを使用して、Plesk インスタンスを複製する準備をします。また、特定の追加オプションを構成することを選択することもできます。-
初期構成を保持する
デフォルトで、
cloning
コマンドはインスタンスの構成パラメータをリセットします。そのため、複製した各インスタンスは、新たに構成する必要があります。複製中に初期構成を保持するには、-reset-init-conf false
を使用します。 -
ライセンスをリセットする
オプションで、複製されたインスタンスに製品ライセンスがコピーされないように、複製中に製品ライセンスを削除することを選択することができます。これには、
-reset-license true
を使用してください。 -
複製後のアップデートを無効化する
複製したインスタンスを起動すると、現在のバージョンに対してアップデートが提供されていないかどうかチェックされ、必要に応じてアップデートがインストールされます。アップデートのインストールは、毎日の保守タスクと同じルールで機能します。複製中に
-skip-update true
オプションを渡した場合、アップデートのインストールを無効化できます。
IP プールの再構成が有効になっている場合、Plesk がインストールされたサーバが再起動するたびに、IP アドレスが再探索され、それに応じて IP プールが再構成されます。仮想サーバに IP アドレスを動的に割り当てる場合、これを使用してください。Plesk をコピーしたい仮想サーバで静的 IP アドレスが使用されている場合、この手順をスキップすることができます。また、このオプションを省略すると、Plesk を起動するたびに IP プールを再構成する必要がなくなり、起動が高速化します。
# /usr/local/psa/bin/ipmanage --auto-remap-ip-addresses true
cloning
ユーティリティについて詳しくは、「cloning: Server Cloning Settings」(cloning:サーバの複製設定)を参照してください。 -
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スナップショットを作成する
仮想マシンを停止(シャットダウン)します。次に、使用している仮想マシン管理ソフトウェアを用いて、仮想マシンのイメージ(スナップショット)を作成します。それぞれの手順については、該当するソフトウェアベンダーのマニュアルを参照してください。
注釈: Plesk インスタンスの複製準備中は、当該インスタンスがインストールされた仮想マシンで psa
サービスの再起動とシャットダウンが行われないようにしてください。
例:Plesk for Linux インスタンスの複製の準備をする
以下のコマンドを実行すると、機密データと製品ライセンスをリセットし、インストール後の構成結果を保持し、自動更新を無効化するという設定で、Plesk の複製準備が行われます。
# /usr/local/psa/bin/cloning --update -prepare-public-image true -reset-init-conf false -reset-license true -skip-update true