概要: Plesk では、契約の有効期限切れやアカウントの停止など特定のイベントについて、自分自身、顧客、リセラーに通知する自動メール通知をセットアップできます。

このトピックでは、特定の通知を受信するユーザーを設定する方法と、通知の外観と内容をカスタマイズする方法について説明します。また、通知の送信元のメールアドレスをカスタマイズする方法についても説明します。

ほとんどの通知は即時送信されますが、以下の通知は例外です。

  • リソースの利用超過とアカウントの一時停止に関する通知。これらはイベントが発生してから送信するまで最大 24 時間かかる場合があります。
  • 期限切れの警告(現在は「契約の期限切れ警告」のみ)。これらについては、何日前に通知を送信するかを指定できます。

通知はカスタマイズ可能です。それぞれの通知に対し、次のことができます。

  • 受信者を指定する。
  • テキストと件名を変更する。
  • 見た目をカスタマイズする。
  • メールでどのように見えるか確認する。

[ツールと設定] > [通知] ([Plesk] の下) に表示されるすべての通知の送信者メールアドレスをカスタマイズすることもできます。

送信者メールアドレスをカスタマイズする

デフォルトで、Plesk は[マイ・プロファイル]に指定されたメールアドレスを使用してメール通知を送信しますが、Plesk メール通知の「差出人」フィールドに別のメールアドレスを表示したい場合もあるでしょう。その場合、送信者のメールアドレスをカスタマイズできます。

Plesk でメールボックスがホストされているメールアドレスやそれ以外のメールアドレスなど、あらゆるメールアドレスを指定できます。

注釈: メール通知が迷惑メールフォルダに格納されてしまう可能性は常にあります。この可能性を下げるためには、Plesk でホストされているメールボックスを使用することをお勧めします。Plesk では、メールボックスを適切に構成するのがより容易なので、メール通知が受信トレイに届く可能性が高くなります。

送信者メールアドレスをカスタマイズするには:

  1. panel.ini ファイルを編集用に開きます。ファイルは以下の場所にあります。

    • (Plesk for Linux) /usr/local/psa/admin/conf/panel.ini
    • (Plesk for Windows) %plesk_dir%admin\conf\panel.ini

    Panel.ini Editor 拡張を使用すると、Plesk インターフェースでもファイルを編集できます。

  2. 以下のパターンで panel.ini に行を追加して保存します。

    [notification]
    senderAddress=<custom email address>
    

    たとえば、

    [notification]
    senderAddress=plesk_notifications@example.com
    

Plesk ユーザに対して、Plesk メール通知の「差出人」フィールドに、カスタマイズされたメールアドレスが表示されるようになります。

注釈: また、先ほどあなたが指定したメールアドレスをメールアドレス帳に追加するようユーザに依頼することもお勧めします。それにより、メール通知が配信される可能性が高まります。

通知の受信者を指定する

  1. [ツールと設定] > [通知][Plesk]の下)に移動します。

  2. 通知を見つけて、受信すべき人を指定します。

    • 顧客、リセラー、自分自身。これらの受信者に送信するには、それぞれのチェックボックスをオンにします。メールアドレスは連絡先情報から取得されます。
    • 単一のカスタムメールアドレス。カスタムメールアドレスに送信するには、[メールアドレス]フィールドの横のチェックボックスをオンにしてメールアドレスを入力します。

    通知は、カスタムメールアドレスにも連絡先情報から取得したメールアドレスにも送信できます。

  3. 指定した受信者がこれでよければ[OK]をクリックします。

通知のテキストと件名を変更する

  1. [ツールと設定] > [通知][Plesk]の下)に移動します。

  2. テキストや件名を編集する通知を見つけて、該当行で image icon edit アイコンをクリックします。

  3. 通知のテキストや件名を変更します。HTML タグをテキストの書式設定に使用できます。

    注釈: デフォルトテンプレートをカスタマイズする場合、プレースホルダは保持してください。通常、プレースホルダは通知のテキストにあります。これらは通知を送信するときに実際の値に置き換えられます。使用可能なプレースホルダの完全なリストは、ページ下部に掲載されています。

  4. 編集したテキストや件名でよければ、[OK]をクリックします。

通知の見た目をカスタマイズする

デフォルトの HTML テンプレートは、通知がどのように見えるのかを規定します。デフォルトの見た目をカスタマイズするには、デフォルトテンプレートまたはカスタムのテンプレートを変更します。

(Plesk for Linux)通知の表示を変更するには:

  • デフォルトテンプレートの /usr/local/psa/admin/conf/email_notification_template.html.sample をカスタマイズし、/usr/local/psa/admin/conf/email_notification_template.html にコピーしてから、コピーしたファイルを編集します。

    注釈: デフォルトテンプレートをカスタマイズする場合、プレースホルダは保持してください。

  • 新しいテンプレートを作成し、email_notification_template.html という名前にして、/usr/local/psa/admin/conf/ ディレクトリにアップロードします。

    これで、通知の見た目が usr/local/psa/admin/conf/email_notification_template.html テンプレートで規定されるようになります。

(Plesk for Windows)通知の表示を変更するには:

  • デフォルトテンプレートの %plesk_dir%admin\conf\email_notification_template.html.sample をカスタマイズし、%plesk_dir%admin\conf\email_notification_template.html にコピーしてから、コピーしたファイルを編集します。

    注釈: デフォルトテンプレートをカスタマイズする場合、プレースホルダは保持してください。

  • 新しいテンプレートを作成し、 email_notification_template.html という名前にして、 %plesk_dir%admin\conf\ フォルダにアップロードします。

    これで、 %plesk_dir%admin\conf\email_notification_template.html テンプレートに従って通知が表示されるようになります。

注釈: デフォルトテンプレート email_notification_template.html.sample はそのまま残すことをお勧めします。そうすれば、カスタマイズしたテンプレートやアップロードしたテンプレートに満足できない場合にも、削除するとデフォルトの表示に戻ります。

注釈: デフォルトテンプレート email_notification_template.html.sample がない場合、次回の Plesk アップデート中に自動で復元されます。

通知をプレビューする

通知がメールでどのように表示されるのかをいつでも確認できます。テキストを変更した場合や通知の見た目をカスタマイズした場合に、結果を確認することができて非常に便利です。

通知がメールでどのように表示されるのかを確認するには:

  1. [ツールと設定] > [通知][Plesk]の下)に移動します。

  2. プレビューしたい通知を見つけて、該当行で image icon preview アイコンをクリックします。プレビューは新しいタブで開きます。

  3. メールで通知がどのように表示されるのかご確認ください。

    注釈: 通常、プレースホルダは通知のテキストにあります。これらは通知を送信するときに実際の値に置き換えられます。

使用可能なプレースホルダ

イベントタイプ 通知に使用できるタグ タグが意味するデータ
リセラーまたは顧客アカウントが作成された

{{ reseller_contact_name }}

{{ client_contact_name }}

ユーザの姓および名
 

{{ reseller_login }}

{{ client_login }}

Plesk での認証用のユーザ名
  {{ password }} Plesk での認証用のユーザパスワード
 

{{ reseller_company_name }}

{{ client_company_name }}

会社名
 

{{ reseller_cr_date }}

{{ client_cr_date }}

ユーザアカウントの作成日
 

{{ reseller_phone }}

{{ client_phone }}

電話番号
 

{{ reseller_fax }}

{{ client_fax }}

ファックス番号
 

{{ reseller_country }}

{{ client_country }}

 

{{ reseller_state_province }}

{{ client_state_province }}

都道府県
 

{{ reseller_city }}

{{ client_city }}

市区町村
 

{{ reseller_postal_ZIP_code }}

{{ client_postal_ZIP_code }}

郵便番号
 

{{ reseller_address }}

{{ user_address }}

住所
 

{{ reseller_id }}

{{ user_id }}

システムに割り当てられた固有の ID
 

{{ reseller_email }}

{{ client_email }}

メール
 

{{ reseller_expiration_date }}

{{ client_email_expiration_date }}

アカウントの有効期限
  {{ hostname }} Plesk へのアクセス用のホスト名
サーバへの新しいウェブサイトの追加 {{ domain }} ドメイン名
 

{{ reseller_login }}

{{ client_login }}

Plesk での認証用のユーザ名
 

{{ reseller_contact_name }}

{{ client_contact_name }}

{{ user_contact_name }}

ユーザの姓および名
  {{ dom_id }} システムに割り当てられた固有の ID
  {{ ip }} ウェブサイトがホスティングされている IP アドレス
契約の期限切れ通知 {{ domain_name }} 契約名
 

{{ reseller_login }}

{{ client_login }}

{{ user_login }}

Plesk での認証用のユーザ名
 

{{ reseller_contact_name }}

{{ client_contact_name }}

{{ user_contact_name }}

ユーザの姓および名
  {{ dom_id }} システムに割り当てられた固有の ID
  {{ domain_expiration_date }} 契約の有効期限
APS アプリケーションアップデート通知 {{ available_updates_text }} 使用可能なアップデートについてのテキスト
  {{ available_updates_list }} 使用可能なアップデートのリスト
  {{ installed_updates_text }} インストール済みアップデートについてのテキスト
  {{ installed_updates_list }} インストール済みアップデートのリスト
  {{ requirements_updates_text }} アプリケーション要件でのアップデートについてのテキスト
  {{ requirements_updates_list }} アプリケーション要件でのアップデートのリスト
リソース利用超過の通知 {{ domain_name }} 契約名
  {{ limit_name }} リソース名
 

{{ reseller_login }}

{{ client_login }}

{{ user_login }}

Plesk での認証用のユーザ名
 

{{ reseller_contact_name }}

{{ client_contact_name }}

{{ user_contact_name }}

ユーザの姓および名
  {{ disk_usage }} ディスク使用量の情報
  {{ disk_space_limit }} アカウントに割り当てられたディスク容量に関する情報
  {{ resource_table }} 制限値に達した(または達しそうな)すべてのリソースに関する情報
  {{ traffic }} 帯域幅使用量に関する情報
  {{ traffic_limit }} アカウントに割り当てられている帯域幅に関する情報

注釈: 旧バージョンから Plesk Obsidian にアップグレードした場合、以前に使用していたすべてのカスタム通知テンプレートは引き続き有効になっています。ユーザアカウントの階層が変更され、リソース利用超過スキームが追加された結果、新しいバージョンではあらゆるリソースで利用超過が可能になっています。したがって、通知テンプレートですべての利用超過リソースに関する情報を表示するためには、変数 {{ disk_usage }}{{ disk_space_limit }}{{ traffic }}{{ traffic_limit }} の代わりに {{ resource_table }} という変数を 1 つだけ使用することをお勧めします。