アプリケーションヴォルト
アプリケーションヴォルトは、ローカルリポジトリとアプリケーション管理ツールの役割を果たします。リポジトリとしては、アプリケーションパッケージの追加、更新、削除が可能です。管理機能を使用すると、Plesk にインストールされたアプリケーションの確認やアプリケーションの構成が可能なほか、アプリケーションをインストール対象から外すこともできます。さらに、ヴォルトのキャッシュをクリアして、一時インストールファイルを削除することができます。次に、こうした操作を行う手順について詳しく説明します。
アプリケーションヴォルトにアクセスするには、サーバ管理パネルで［サーバ管理］>［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］の順に選択します。
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Plesk にアプリケーションを追加する
アプリケーションカタログに含まれるアプリケーション以外のウェブアプリケーションを顧客に提供するには、これをアプリケーションヴォルトに追加する必要があります。APS フォーマットでパッケージしたアプリケーションのみをアップロードすることができます。
アプリケーションをアップロードするには、［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［マイ・アプリケーション］>［アプリケーションを追加］の順に選択します。アプリケーションをアップロードすると、すべての顧客の顧客パネルにこのアプリケーションが表示されるようになります。
アプリケーションのサーバ全体の設定を構成する
場合によっては、カタログ内のアプリケーションを顧客がインストールできるようにするためには、サーバ全体に対するアプリケーション設定を構成する必要があります。例えば、アプリケーションのインストールによって一部の Plesk サービスに影響がある場合は、管理者のパスワードが必要になります。顧客がこのようなアプリケーションのインストールを試みると、プロバイダ（御社）に構成を依頼するように指示するメッセージが顧客に対して表示されます。構成の完了後、顧客はこのアプリケーションをウェブサイトにインストールできるようになります。
一般に、サーバ全体に対するアプリケーション設定は、インストールされたすべてのアプリケーションに適用され、顧客が変更することはできません。たとえば、顧客が ePages e コマースアプリケーションをインストールするためには、顧客がアプリケーションにアクセスする際のプロトコルを HTTP と HTTPS のどちらにするのかプロバイダが定義する必要があります。
サーバ全体の設定を構成するには、次の 2 つのステップを行います。
- ［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［マイ・アプリ］>［アプリケーションを追加］の順に選択して、カタログアプリケーションを追加します。
- ［マイ・アプリ］タブでリストからアプリケーションを選択し、設定を行います。
アプリケーションを顧客に提供するかどうかを管理する
APS パッケージをヴォルトにアップロードした後で、プロバイダはこれを顧客に提供するかどうかを管理することができます。これは、一時的にアプリケーションをすべての顧客から隠したい場合に便利です。その場合は、［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［マイ・アプリ］タブでアプリケーションを提供不可にします。これで、このアプリケーションはすべての顧客のアプリケーションリストに表示されなくなります。アプリケーションを再びリストに戻すには、［マイ・アプリ］タブで、提供するように設定します。カタログからダウンロードしたアプリケーションに対しては、これらの操作を実行できません。
アプリケーションパッケージを削除する
削除することができるのは、ヴォルトに保存したパッケージだけです。［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［マイ・アプリケーション］タブでアプリケーションを削除すると、ヴォルトからアプリケーションパッケージが削除されます。
この操作は、インストール済みのアプリケーションには影響を与えません。インストール済みのアプリケーションは、特定の顧客（インストールの所有者）によってのみ顧客パネルで削除できます。
インストール済みアプリケーションをトラッキングする
一般に、顧客はアプリケーションカタログから直接アプリケーションをインストールし、ローカルリポジトリはバイパスします。例外となるのは、ヴォルトに追加したアプリケーションのみです。ただし、すべてのインストール済みアプリケーションは、ヴォルトに登録されます。インストールの詳細は、［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［インストール済みアプリケーション］タブで確認することができます。インストール済みアプリケーションがゼロと表示されている場合、アプリケーションパッケージがヴォルトに保存されていても、顧客にはインストールされていません。
インストール済みアプリケーションを更新する
アプリケーションヴォルトによって、Plesk にインストールされたすべてのアプリケーションを、カタログ内にある最新バージョンに更新することができます。Plesk でアプリケーションを更新する方法には、次の 2 つがあります。つまり、インストール済みの特定のアプリケーションの更新を、管理者が行う場合と顧客（インストール所有者）が行う場合です。アプリケーションの更新を確認するには、［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［インストール済みアプリケーション］タブの順に選択し、アプリケーション名をクリックします。アップデートが利用可能な場合は、［アップデートを利用可能です］リンクをクリックすると、アップデートを適用することができます。顧客がアプリケーションを更新する方法をについては、「アプリケーションを更新する」セクションを参照してください。
強制的なアプリケーション更新
Plesk でインストール済みアプリケーションすべてを強制的に自動更新にすることができます。この場合、アップデートが利用可能であれば、すべてのアプリケーションインスタンスが自動的に更新されます。
強制自動更新を有効にするには：
- ［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［インストール済みアプリケーション］>［アップデート設定］ページの順に選択します。
- ［インストールされたすべてのアプリケーションを強制的に更新］オプションをオンにします。
このオプションを使用するのは、ウェブサイトの機能に影響を及ぼさない場合に限ることをお勧めします。例えば、顧客がアプリケーション拡張を使用しているとウェブサイトの機能に影響が及ぶことがあります。特定のアプリケーションバージョン向けに開発された拡張は、より新しいバージョンと互換性がない場合があります。
注：アプリケーションの強制更新が有効になっている場合は、「アプリケーションを更新する」セクションで説明しているように、顧客は自動アプリケーション更新を無効にすることができません。
アプリケーションヴォルトのキャッシュを消去する
顧客がアプリケーションカタログからアプリケーションをインストールすると、アプリケーションパッケージはサーバの一時ディレクトリ（ヴォルトキャッシュ）に保存されます。キャッシュ内のファイルにより、アプリケーションインストールが高速化しますが、サーバ上のディスク領域を解放するためにこれらのファイルを削除することができます。
アプリケーションヴォルトのキャッシュから一時ファイルを削除するには、［ツールと設定］>［アプリケーションヴォルト］>［インストール済みアプリケーション］タブ >［キャッシュを消去］を選択します。